はっぴ〜ぶり〜でぃんぐ
ブランド名 Purple ジャンル おとぎ話マルチエンディングADV
発売日 2002.04.26 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x231x41mm) マニュアル ブックレット
DISC容量 INSTALL DISC : 629.8MB、CD-DAなし
GAME DISC : 692.1MB、CD-DAなし
ORIGINAL SOUND TRACK : CD-DA=341.2MB、CD-DA21トラック
原画 岩崎考司 シナリオ 島津出水
音声 女の子フルヴォイス、杉沢結花、長崎津久世、海原エレナ、川部法子、鳥居花音
インタフェース ほぼフルキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 30箇所+クイックセーブ10箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ おんがくも〜ど、CGも〜ど、かいそうも〜ど
対象属性 萌え、ケモノ、純愛、コメディ、ギャグ、獣耳、ポニーテール、リボン、犬耳、尻尾、
ボクっ娘、オーバーニーソックス、猫耳、ボブカット、長耳、スクール水着、黒髪、
ストレートロング、浴衣、体操着、ブルマ、巫女装束
1プレイ時間 3〜4時間 お奨め度 9

レビュー
概要
父親の海外赴任を機に、一人暮らしをしていた主人公。そこへ次々に現れては
主人公の家に居候する不思議な女の子達。そして、主人公と不思議な女の子達
との不思議でにぎやかな暮らしが始まる…という、ハートウォーミングコメディ
アドベンチャーゲーム。
マンガかエロゲーでしか有り得なさそうなコトが起こる話です(笑)

まず始めに言っておきます。この作品は私が最も好むタイプの作品で、評価は
ほとんどべた褒めになっています。ですので、そういう文章を見るが嫌な方は
見ない方が無難だと思います(^^; 出来る限り冷静に、公平な目で見て書こうと
努力はしてみますが……。
システム
インタフェースはほぼフルキーボード操作可。ただし、ログモードやタイトル
メニューはキーボードでは操作できないようですね。ちょっと残念。
未読・既読判別スキップ、強制スキップ、バックログ搭載。これに既読自動
スキップがあれば完璧だったかも。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は非常に軽快。

セーブ箇所は30箇所+クイックセーブ10箇所。
ただ、選択肢の所で自動的にセーブする設定をしていると、その度に恐ろしい
勢いでメモリをリークしているようで、ゲームを終了したときに気持ちよく
メモリを開放してくださいます(笑) まあ、そんなに頻繁にセーブされるわけ
ではないので実害はないと思いますけど。もしかしたらちょっと重くなるかも。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
特に捻った点もなく、素直なシステムです。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

チョコ。主人公の台所で勝手にコロッケを食べていた犬娘。
てゆーか、その耳はホントに犬のものなのか? 何か別の物に見えるぞ……(^^;
さらに言うと、その尻尾のおかげで、絶えずパンチラしてんスけど……(^^;
食欲魔人で、食べ物となると見境が無くなる。
世界には美味いモノと美味くなしモノしかないらしい(笑)

皐槻。大人しく控えめで、感情をあまり表に出さない猫娘。
照れたときの仕草がめちゃめちゃらぶりー。

雪乃。言葉がしゃべれない金魚娘。登場時は何故かスクール水着(笑)
皐槻だけは何故か雪乃の言葉がわかるらしい。

ほのか。鶴娘。…いや、見てもわからんと思う、ふつー(^^;
強気で勝ち気で意地っ張り、でもホントは素直で優しい娘。
聞いたら後悔するような所が故郷らしい(笑)

魔女のお姉さん。20世紀のネタを連発する変な人(笑)
青銅の戦士の一員として、黄金の戦士十二人衆と戦ったこともあるらしい(^^;
# 「魔界旋風・魔女のおねーさん、お呼びとあらば即参上!」(笑)


絵の方は………はにゃ〜ん。いや、むっちゃくちゃ可愛いっス!
ちょっぴり年齢層低めな気もしますけど気にしません!!(爆)
# まあ、人間じゃないし(笑)

立ち絵も表情・ポーズともに豊かで楽しめますし、イベント絵も綺麗です。
キャラクターが非常に活き活きしていて、チョコや雪乃の元気いっぱいな所
なんかは見事に表現されています。
腕を広げて笑ってる雪乃の立ち絵がすっごい好き☆

あと、選択肢で誰と行動するかを選択することがあるのですが、その時に
表示されている選択しに合わせてキャラが入れ替わるのは好感が持てます(^^)

萌えキャラは、チョコ、皐槻、雪乃、ほのか、ついでに魔女のお姉さん(笑)
…えー、だってみんな可愛いんだもん〜。
まあ、強いて言うならチョコかな? あ、でも雪乃も可愛いし、皐槻も照れた
ところなんて無茶苦茶萌えますし…やっぱ全員!(爆)


音声の方はキャラクターに合った可愛らしい・元気いっぱいの人勢揃い。
完全にそのキャラクターの声に聞こえるほど、見事なマッチングです。

演技の方も全くもって問題なし。感情表現も豊かで、感情移入度も非常に
高いです。特に雪乃は言葉が喋れないわけですが、「あー」とか「うー」と
いう言葉だけで、見事に感情が表現されていて、素晴らしかったです。


音楽はほのぼのとした曲が多く、作品の雰囲気にバッチリ。
しんみりしたシーンも自然に染み入ってくるようなBGMが使われていて、
これでもかと言わんばかりに作品を盛り上げてくれます。


ゲームを開始するとオープニングアニメーションが流れます。
歌はとってもほのぼのとした、ヘタすると破壊ソングになりかねない、
ちょっとクセになりそうな感じの歌(^^)
歌っているのは出演声優さん4人ですかね。

絵の方も本編の使い回しでなく、オープニングのために描かれていて、
しっかりアニメーションもしていてなかなかいい感じです。
ただ、本編の絵とは塗りが全然違うので、やや本編の絵の雰囲気とは
かけ離れている気はしますけど。輪郭とかもちょっと違ってる気が…。
# デフォルメ絵もありますし(^^)
##ブルマや巫女装束はここでしか楽しめません(笑)


エンディングも歌あり。歌の方は非常に柔らかい感じの暖かくなるような歌で、
ゲームの雰囲気を崩さずしっかり余韻を楽しませてくれます。
詩の方も作品をうまく表していて、もう文句なしですね。
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、一人暮らしの主人公の家に、次々と女の子が転がり込んで来る
ところから始まります。最初は戸惑いつつも、みんなと一緒に暮らしている
うちにその状態が当たり前になり、日常になっていく…という、まあお約束な
展開ではあるのですが、その分安心してプレイできます(^^)
# 素人は入らない方がいい応接間っていったい…(笑)
##しかも、命に関わるのか!?(^^;

ストーリーは基本的にとってもコミカル。ヒロインとの会話が非常に楽しく、
ギャグも至る所に散りばめられていて、めちゃくちゃ面白いです。
特にチョコ、お前おもろすぎ(笑)

「家主横暴! 極悪非道! 冷酷無情! 森羅万象! 甲州街道!」…訳わかんねーよ(笑)
# …後半、全然意味ないジャン(笑)

「牛ほほ肉の赤ワイン煮プロヴァンス風」…ふつーしりとりにその単語は出て
こないと思うぞ…(^^;

魔女のおねーさんもかなりいい味出してますね。やや古めのネタを多用する
のが玉に瑕ですけど(笑)
# 「ところで、あのコたちとは、上手くヤッてる?」…表現がちょっとアレ(^^;

ミステリー・ムース…食ってみてー。
# 普通に考えたら人体に無害な物質じゃ出せない色合いのネイビーブルー(笑)
##何故か激辛(笑)

こんな感じのコミカルな雰囲気で話は進み、最後にちょっと切ない展開が
待っています。この切ない展開もまたいい。それほど深く長々と描写されて
いるわけではないのですが、何故か心に染み入ってきて、自然と涙腺が緩む
ような展開です。私は全てのシナリオで泣いてました(^^;
特に雪乃シナリオはお気に入り。何度もだくだく泣いてました(^^;

最後は綺麗に爽やかにまとめてくれて、プレイ後は非常にすっきりした気分に
させてくれる清々しいエンディング。私の最も好きなタイプの終わり方で、
もう文句なし、という感じです。エンディングへの持って生き方も自然で
とってもいいです(^^)


ただ、原画家さんの名前、スタッフロールでは岩崎「孝」司さんになっているの
ですが…こんな微妙に名前を変えたとも思えないので、おそらく誤字でしょう。
これだけ可愛い絵を描いた人の名前を間違えるなんて、この私が許さん!(爆)

さらに、皐槻の名前もスタッフロールでは「皐月」になってましたし、こういう
細かい所まできっちり気を遣って付くって欲しかったですね。
作中での誤字はほとんど気にならなかっただけにちょっと残念です。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間はシナリオによって様々。だいたい1年弱でしょうか?
1日ずつ進めるわけでなく、イベントのある日だけをつまんでプレイするような
感じですので、期間を意識することはないと思います。

ワンプレイは約3時間。プレイしやすい長さではありますが、ヒロインが4人と
いうことを考えると、やや短く感じるでしょうか。あと、ゲームのテンポも
非常にいいので、プレイ中は時間をほとんど感じませんでした。

難易度は低め。基本的に狙った娘寄りの選択をしていれば問題ないでしょう。
一部誰のイベントが起こるかわかりづらい選択肢もありますが、イベントを
1つ2つ見逃した程度ではクリアできなくなったりしないと思うので、それほど
神経質になることはないでしょう。
基本的に直接誰かを指定する選択肢で狙った娘を選んでいれば問題ないかと。
あ、皐槻は最初にお風呂に入れるときの選択も関係あるかも知れませんが…。
総評
お奨め度ですが、ぶっちぎりお奨め(笑)
ケモノ属性がある人は言うに及ばず、純愛、コメディ、ちょっと切ない話が
好きな人なんかにもお奨め。そんなにクセのない作品だと思いますので、
かなり幅広い人にお奨めできると思います。

ほのぼのとした暖かい雰囲気の中で繰り広げられる、明るく楽しいコミカルな
会話と、ちょっと切ない展開は、メリハリもあって非常に楽しめると思います。

主人公もあまりクセがなく、行動も共感できるわかりやすいヤツなので、
感情移入も非常にしやすいです。

ワンプレイが短めで、ヒロインも4人だけ、さらに最後の方までほとんど話が
共通なため、ややボリューム不足は感じますが、メリハリの効いたシナリオと
テンポのよい展開はとても心地よく、長くてダレるよりはいいと思います。
プレイし終わった後の爽快感は格別です(^^)

ただ、ほのぼのとした雰囲気重視で、基本的にコミカルな作品であるため、
Hシーンは各キャラ最後に1回、描写の方も軽めになっています。
ですので、そういうものを求める人には剥かないでしょう。
もちろん、鬼畜・陵辱を求める人は言語道断です(笑)

ややボリューム不足感はあるものの、非常に雰囲気があってテンポも良く、
キャラクターも可愛くて活き活きとしていますし、会話もコミカルで楽しく、
ちょっと切ない話でほろっと出来たり、とても良質な作品だと思います。

しかも一部のシナリオだけが出来がいいというわけでなく、どのシナリオも
同じように楽しめると思いますので、非常にまとまった良い作品だと思います。

まあとりあえずやってみてください。そして萌え転がってください(^^)


最後に。あり、おり、はべり、ディレクトリ(笑)


で、結局ほのかは何のために人間になったんですか?(^^;



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