ちょこれ〜とDays
ブランド名 Xuse【発泡】 ジャンル 誘惑お姉さんADV
発売日 2003.10.03 定価 \5,000
パッケージ DVDタイプトールケース(136x192x15mm) マニュアル DVDジャケット裏
DISC容量 561.6MB、CD-DAなし、Alpha-ROM
原画 みずのまこと シナリオ 座敷猫
音声 フルボイス、成瀬未亜、かわの亜衣、白井綾乃、乃田あす実、木葉楓
岡田一歩、城崎彦太、大久保けんたろう
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 50箇所 あり(1曲、ED)
おまけ GRAPHIC(CG鑑賞)、SCENE(Hシーン鑑賞)、MUSIC(音楽鑑賞)、VOICE(システムボイス)
対象属性 純愛、年上、お姉さん、幼なじみ、お下げ、天然、ドジっ娘、裸エプロン、女教師、紫髪、
ストレートロング、ショートカット、ヘアバンド、先輩、ポニーテール、オーバーニーソックス、
リボン、眼鏡っ娘
1プレイ時間 3〜4時間 お奨め度 7

レビュー
概要
主人公はごく平凡な毎日を送っている学生。隣に住む幼なじみや居候の従姉に
囲まれて過ごしている。しかし今年のバレンタインデーに、チョコレートを貰った
ことで運命が動き出す。果たして主人公は、最愛の女性と心を通わせ合うことが
出来るのか……という、誘惑お姉さんADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

岬風花(みさき・ふうか)。(CV:成瀬未亜)
隣の部屋に住んでいる幼なじみ。主人公の姉的存在。
とても優しく主人公の面倒をよく見てくれる。おっとりしていてちょっとドジ。
子供っぽい一面もある。本からいろんな知識を仕入れている。

猪俣理緒(いのまた・りお)。(CV:白井綾乃)
主人公の担任教師。主人公に甘く、何かにつけて主人公を誘おうとする。

新庄つばさ(しんじょう・つばさ)。(CV:かわの亜衣)
主人公の従姉で居候。フランス料理店のシェフ。酒飲み。
さっぱりした性格で勘が鋭い。

阿久沢七海(あくさわ・ななみ)。(CV:木葉楓)
学園の先輩。テニス部のエース。活動的で攻撃的で破滅的(笑)

阿久沢美空(あくさわ・みそら)。(CV:乃田あす実)
学園の先輩。七海の双子の姉。大人しく控えめ。

絵の方は、年上キャラばかりですが、可愛らしい感じの絵柄ですね。
ただ、ややバランスの崩れている絵が多く見受けられました。
CGの処理も一部ちょっと粗く見える部分がありましたね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化はあまりないのですが、メッセージウインドウの
横にフェイスウインドウがあり、そこに表示される表情はころころと変わります。
ただ、フェイスウインドウの絵もちょっと崩れているような絵が多く見受けられ、
表情自体も会話と若干ピントがずれているように感じました。
しかし、デフォルメされたコミカルな絵はすっごくらぶりーです(^^)
それと、立ち絵は背景からキャラがみょーに浮いているように感じました。

キャラクターはみんな年上のため、包み込むような優しい感じのキャラと、
豪快でさっぱりした感じのキャラに大きく二分されますね。
風花と美空、理緒とつばさはややキャラが被ってるかも。
# それを利用したシナリオもあったりしますが。

音声はキャラクターとのマッチングはほぼ良し。最初、風花はもう少し落ち着いた
感じの声を想像していたのですが、ちょっと可愛らしい感じの声でした。
まあドジで子供っぽいところのあるキャラですので、これはこれで良いかと。
演技の方はほぼ良し。美空はもっとゆっくり間延びした話し方でも良かったんじゃ
ないかなー、とは思いましたが。ただでさえ風花とキャラが被りがちなので、もっと
極端にやった方がキャラが立つような気がします。

音楽はほのぼのとした落ち着いた感じの曲が多め。BGMに徹した感じであまり
自己主張してきませんが、シーンの雰囲気を上手く醸し出していると思います。

エンディングは歌あり。キュートでポップな感じの明るい曲で、とても可愛らしい
感じです。ただ、エンディングの雰囲気と合っているかと言われると疑問ですが。
システム
このゲームにはAlpha-ROMプロテクトが採用されています。ですので、誤爆には
ご注意を。サポートの方は結構素早くしていただけましたが。

インタフェースはほぼフルキーボードサポート。
ほとんどの操作はキーボードで可能なのですが、メッセージ履歴表示画面からの
復帰のみがキーボードで出来ないっぽいです。
既読スキップ、強制スキップ、メッセージ履歴表示、オートモード搭載。
メッセージ履歴はマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600。
動作は軽快。ただ、CPU使用率は100%で張り付いていますけど。

セーブ箇所は50箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、自由記述できるセーブタイトルが保存されます。
セーブタイトルは初期状態ではそのシーンのタイトルか選択肢の内容になります。
数としては、選択肢がそれほど多くないので足りなくもないですが、もう少しあった
方が嬉しいかな、という感じですね。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
ポイントとなる選択肢にはHINTが出るようになっています。
シナリオ・プレイ感
ゲームは何事もない、ごく普通の日常から始まります。いつものように幼なじみ
の風花に起こしてもらい、同居人のつばさと話をして、担任の理緒に逢い、偶然
阿久沢姉妹と出逢う……という感じです。

そして、そういった女性達と毎日を過ごしていると、バレンタインデーが来ます。
この時、誰かからチョコを貰うことで、今までの日常が変わっていく……という
感じです。

前半はごく普通の日常が描かれているため、ほのぼのまったりとした雰囲気で
進みます。ちょっとコミカルな明るく楽しい日常という感じですね。

後半は、チョコを貰ったことで誰かと親密になり、ラブラブHな毎日が繰り広げ
られる……という感じです。まあ、シナリオによってはそういう雰囲気ではない
場合もありますが。

特徴としては、ヒロインが全員年上のため、主人公を優しく包むような感じの
シーン・会話が多いところでしょうか。誰かの個別ルートに入っても、他の
ヒロインが影から主人公を支えたり励ましたりして、上手く話に絡んで来ます。
特に風花は、他のヒロインのルートの方がいい味出してるかも。

あと、主人公のクラスメイト達が何気にいい味を出しています。主人公や
親友の弘幸を陥れるためには一致団結するという姿勢が美しいです(笑)

H度は結構高め。各ヒロインとも複数回用意されており、シチュエーションも
様々。尺もそれなりにあって、描写もそこそこ丁寧です。
キャラクターによっては純愛ルートと鬼畜ルートがあるのですが、鬼畜ルートも
そーんにな酷いことをするというわけではなく、ちょっと強引だったり若干乱暴
だったり後ろだったり(笑)する程度です。凌辱というほどではないので、苦手な
人でも大丈夫でしょう。
# ハッピーエンドルートでも後ろありの人もいますけど(^^;

あと、音声には一応ピー音が入るのですが、これが「とりあえずピー音入れて
おきました」という感じのほとんどまる聞こえ状態だったり。

テキストはちらほら誤字は見受けられますが、クセのないテキストで読みやすい
と思います。親友の弘幸はクセがありますけど(笑)
プレイ時間・難易度
ゲームは2月9日の月曜日から始まります。ゲーム期間は約2週間。
ちょうどバレンタインデーを真中に挟む感じですね。

ワンプレイは3〜4時間。手頃でプレイしやすい感じでしょうか。
テンポが良いのでサクサク進む印象です。

難易度は低め。ポイントとなる選択肢でHINTモードが出てきますので、迷った
ときはそれを使えば問題ないでしょう。一部、やや条件が解りづらいルートも
あるにはありますが、それほど選択肢も多くないのでなんとかなるかと。
総評
お奨め度ですが、年上のお姉さんとらぷらぶ純愛ストーリーが楽しみたい人に
お奨め。年上キャラばかりではありますが、年下みたいに可愛らしいキャラあり、
友達のように付き合えるキャラありで、年上が苦手な人でも大丈夫でしょう。
そして、鬼畜ルートもあるにはありますが、内容はソフトで鬼畜と言う程では
ないため、苦手な人も安心。逆に、酷い仕打ちを期待する人には向かないとは
思いますけど。

基本的に終始ほのぼのとした雰囲気で、らぶらぶになってからの描写も多い
ため、プレイしていて頬が緩むような感じです。ただ、あまりにもほのぼのと
進むので、いまひとつ盛り上がりには欠けるかも知れませんけど。
まあ、ちょっと重いシナリオのあるキャラもいますし、鬼畜ルートではちょっと
乱暴な感じの展開になったりもしますので、退屈ということはないでしょう。

全体として、これといった欠点の見あたらない、上手くまとまった作品だと
思います。気になった点といえば、若干CGのばらつきがあったぐらいです。
欲を言えば、もう少しメリハリが欲しかったかな? という感じですね。
定価も安めに設定されていますし、雰囲気が気に入った人はどうぞ。

最後に。「いなせな彼も超変身、猫耳メイドでご奉仕するにゃん」(笑)
# そのシチュエーション、激希望(笑)


風花って、鬼畜ルートでは主人公に無理やり淫語言わされているのですが、
純愛ルートでは自分からすすんで言ってるし。元々素質あったのかよ!(^^;
# 純愛ルートではちょっと面食らいました……。



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