我家に魔女がやって来た! 〜わがまじょ〜
ブランド名 たっちー ジャンル 恋愛まじょべんちゃーげーむ
発売日 2003.09.26 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(150x216x40mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 6.50GB(DVD-ROM)
原画 神崎直哉 シナリオ まこっちゃ、チャック雅
音声 あり
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 36箇所 あり(1曲、ED)
おまけ CG、MUSIC、MEMORIES
対象属性 コメディ、純愛、魔女っ子、帽子、金髪、ストレートロング、触角、ピンク髪、お兄ちゃん、
ヘアバンド、リボン、メイド服、紫髪、スクール水着、体操服、ブルマ、幼馴染み、
ショートカット、黒髪、ストレートロング、先輩、ウエイトレス、カチューシャ、ご主人様、
浴衣、赤髪、ボブカット、長耳、ロリ
1プレイ時間 7〜9時間 お奨め度 6

レビュー
概要
主人公はある日、自宅の前に倒れている女の子を助ける。その女の子は魔法界
から来た魔女で、事情があって魔力を失い、小さくなっているという。魔力を回復
させるためには「契約」をしなければならない。その「契約」とは、性交渉のことで
あった。しかも、その魔女を追いかけてきた別の2人の魔女まで、ひょんなことから
魔力を失い、主人公の家に住みつくことになる。魔力回復のための「契約」を
3人の魔女から、求められる主人公。果たして主人公はどうなるのか。魔女達は
魔力を回復し、元の世界に戻れるのか……という、恋愛まじょべんちゃーげーむ。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

キリエルファン=アントレイ。
通称・キリ。主人公の家の前に倒れていた魔女。傲慢で自分勝手だが、
主人公の言うことには従う素直な面も。

アイシャ=フローレンス。
キリの同期である魔女。キリが優秀だったせいで、いつも2番目だった。
優しく大人しいが、キリにはいつも突っかかる。

リファーニ=フローレンス。
通称・リン。アイシャの妹。明るく元気でマイペースだが、実は結構冷静で
計算高い。3人の魔女の中で一番頭いいかも。

橋野響(はしのひびき)。
主人公の隣の家に住む幼馴染。主人公が無理をしないかと心配している。

霧崎ありす(きりさきありす)。
バイト仲間。一見大人しそうだがテキパキと仕事をこなす。
主人公と同じく、両親がいない。

ネージュ。
キリ達を追ってくる赤の魔女。気性が荒く、好戦的。

絵の方は、可愛らしく愛嬌のある絵柄ですね。小さくなる前の元の姿の絵は
とても綺麗で色っぽいのですが、小さくなったときの絵はちょっと無理がある
というか、アンバランスさが目立ちます。
CGは独特なタッチの塗りで、不思議な雰囲気を醸し出していますね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともそれなりに用意されており、会話の内容に
よって、ころころと変わります。
また、メッセージウインドウ横にフェイスウインドウがあり、その表情も一緒に
変わります。

キャラクターは、個性的なキャラクター揃い。みんなとっても活き活きしていて、
キャラクター同士の会話も楽しいです。

音声は、キャラクターとのマッチングは良いとは思うのですが……小さくなる
前の状態では確かにぴったり合ってるんですけど、小さくなった状態だとやや
違和感を覚えるキャラもいますね。リンは小さくなっても全く違和感を感じな
かったのですが。……まあ、もともと小さいので小さくなっても大差ないから、
という話しもありますが。
# というか、リンは小さい方が自然な気がする(^^;
残念ながらキャストは非公開のようですが、結構2役担当している人が多いよう
ですね。……というか、ほとんど? でも、みなさんきっちり演じ分けが出来て
いて、全然気になることはなかったです。
# 声優さん、4人だけしかいない気がします(^^;

音楽はあまり自己主張してこず、BGMに徹した感じですね。シーンに合った曲が
使われていると思いますが、ちょっと曲数が少ないのか、同じ曲をよく聞いた
印象があります。まあ、出来としては悪くないと思います。

エンディングは歌あり。落ち着いた感じの歌で、気持ちが穏やかになる感じ
ですね。
システム
まずインストーラですが、なんだか挙動がおかしいです。音声も音楽も入れる
設定にしたのにダイアログ上は反映されていなかったりとか。まあ、問題なく
インストールできたのでいいですけど。
あと、インストール時に音質が選べるのですが、全て最高にすると6GBなんていう
狂った容量を要求してくるので注意。通常で2GB程度です。

インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。ただし、マウスカーソルが
ウインドウ内に入っている必要があるようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ搭載。バックログは、音声の再生も
可能です。通常時でも音声のリピート再生は可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作はやや重め。

セーブ箇所は36箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、季節・時間帯と、シーン画像が格納されます。
数としては、それほど選択肢も多くないので、これだけあればまあ足りるかと。
ただ、エンディングが結構あるので、もうちょっとあってもいいかな? と思わなくも
ないですが。

システムは、オーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
誰のイベントをどれだけ見たかによってエンディングが分岐する、わかりやすい
システムです。

ちなみにこのゲーム、毎回DVD-ROM内の実行メニューからゲームを起動する
必要があります。面倒です(^^;
プログラムメニューとかデスクトップにショートカットを置くとか、何か出来なかった
のでしょうか……。
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、主人公の家にキリが居候するところから始まります。
魔力を回復させるために契約を結び、ひょんなことからアイシャとリンも居候する
ことになり、契約も結ぶ。魔女三人と同居することで、ドタバタな日常が繰り広げ
られる……という感じです。

前半は基本的にコミカルに進みます。なし崩しに3人と契約を結び、誘惑を受け
つつ過ごします。そこに、幼馴染の響やバイト仲間のありすも加わり、ドタバタの
日常が展開されます。

後半は、主人公の過去や、魔法界の話がややシリアスに繰り広げらます。
戦闘なども結構ある、ちょっとハードな展開ですが、そーんなに重くドロドロ
した感じではありません。
最後はちょっぴりご都合主義な感じですが、まあ爽やかな終わり方かと。

気になった点としては、このゲーム、日数の経過がアバウトで、気がついたら
3ヶ月経っていた、なんてこともありました。その間に起こったことの説明は殆ど
ないため、突然関係が進展していたり、ちょっと面食らうこともありました。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されていますし、複数キャラが絡むものも
用意されているのですが、1シーンあたりの尺が短めで、ちょっと物足りない
感じですね。もう少し各シーンを丁寧に描いて欲しいところです。
あと、画面に何も表示されず、真っ暗なまま前戯が進み、いざ挿入という時に
なってやっと絵が出てくることが何度かあったのはちょっと。挿入だけ見れば
いいってもんじゃないでしょうに……。

テキストはやや誤字・脱字が気になりましたが、それほどクセのない、読み易い
テキストだと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は約1年? 日付の表示はなく、「春」「夏」などという非常に大雑把な
表記のため、日数の経過はほとんど気になりません。気がついたら、いつの間
にか季節が変わっていたということもしばしば。

ワンプレイは7〜9時間。どれだけイベントを見るかで結構変わってきます。
対象を1人に絞り、他のキャラのイベントは一切見なければ7時間弱、全キャラの
イベントを出来るだけ見ながら進めて9時間強という感じでしょうか。
最初のプレイで全てのイベントを見るぐらいの勢いでプレイすれば、2周目以降は
とてもよくスキップが効くので、かなりプレイ時間は短縮できると思います。
それでもエンディングがそこそこあるので、ちょっと時間がかかるかもですけど。

難易度は低め。基本的に、誰とどれだけ契約したかでエンディングが分岐する
ため、誰からの誘いをどれだけ受けるかで簡単に調節できます。
みんなからの誘いを受ければ、みんなとのエンドになるわけで(笑)
総評
お奨め度は、魔女っ子といちゃいちゃラブラブしたい人にお奨め。
最初のうちはみんな魔力がないせいで体も小さいため、かなり倒錯した世界を
楽しむことが出来ます。もちろん、元の姿に戻ってからのシーンもあります
ので、そういう趣味でない方でも大丈夫とは思いますが、基本的に小さい姿の
時が長いですから、ちょっと厳しいかもですね。

3人の魔女が元の姿に戻るために、主人公を誘惑しまくる話ではあるのですが、
Hシーンの尺がやや短く、内容も若干淡白に感じて、ちょっと物足りない気が
しました。もう少し力を入れて欲しかったかなー、という感じですね。

ただ、複数キャラが絡むイベントが多く、キャラクター同士の会話も楽しいので、
ドタバタコメディが好きな人ならOKではないでしょうか。

やや思っていたのとは違った感じですが、これはこれでありかな? という感じ
でした。願わくば、もう少しHシーンの充実を。

最後に。「お兄ちゃん・・・ちょっと甘えていーい?」……喜んで!
# 「・・・ロリコ・・・」……皆まで言うな……(^^;


女王エンドはちょっとびっくりした(^^;
こんなキャラまでエンディング用意してるのかよ……。
# ネージュエンドもたいがいですが(笑)
##でも、一番面白いシナリオだったかも。



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