六ツ星きらり
ブランド名 千世 ジャンル 和風天文ステキ部活ドタバタ合宿
ハッピー青春ラブラブラブラブラブコメディ
発売日 2004.11.05 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x232x41mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 1.71GB(DVD-ROM)
原画 田口まこと シナリオ 田中天、三国亮、采、HARE
丹藤武敏、伊藤和幸、takkong
音声 あり、倉沢はるか、春日りか、茶谷やすら榎津まお榊原ゆい
天音朱夏、美咲さぷり、御子神みこと、津雲亮、田中天、星川未流来
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 50箇所+クイックセーブ10箇所 あり(4曲、OP・ED・挿入歌)
おまけ CGモード、SCENEモード、MUSICモード
対象属性 純愛、ほのぼの、ドタバタ、コメディ、学園物、感動、ラブコメ、幼なじみ、銀髪、リボン、
ツインテール、オーバーニーソックス、黒髪、未亡人、眼鏡っ娘、女教師、ウェイトレス、
ヘアバンド、巫女さん、巫女装束、ショートカット、ボクっ娘、ポニーテール、帽子、猫耳、
ストレートロング、お嬢様、ストッキング、病弱、ボブカット
1プレイ時間 12〜15時間 お奨め度 8

レビュー
概要
主人公は生まれ育った田舎を離れ、都会の学校に転校することになった。
そして、ひょんな事から「天文部」に入部することになる。しかしその部は
個性豊かな、むしろアクがキツいぐらいの人物揃いだった。そして、毎日が
ドタバタになり、合宿などをしつつ毎日を楽しく過ごしていく。「星降る都」と
言われる街で、天文部の部員達はどんな輝きを放つのか……という、和風
天文ステキ部活ドタバタ合宿ハッピー青春ラブラブラブラブラブコメディ。
……ジャンル長すぎです(^^;
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

星見すばる(ほしみすばる)。(CV:倉沢はるか)
主人公の幼なじみ。主人公が転校する直前に告白し、結ばれる。
明るく元気いっぱいで、ノリと勢いで突っ走る暴走台風娘。

月形奈津(つきがたなつ)。(CV:天音朱夏)
主人公の母方の叔母。細かいことは気にしない、優しく理解のある女性で、
主人公達にも気を配ってくれる。

園城セリ(えんじょうせり)。(CV:美咲さぷり)
主人公のクラスの担任。教師でありながら、クラスの誰よりもちびっ子。
天文部の顧問。「りっちゃん」と呼ばないと拗ねる(笑)
# 構内でセックスする場所を教え子に指南する教師(笑)

茜空(あかねそら)。(CV:茶谷やすら)
天文部の部員で、銀嶺亭でアルバイトしている女の子。実家は神社で、
巫女をやっている。貫手で突っ込みを入れてくるバイオレンスな女の子。
超絶不運だが、前向き。うっかりさんで、肝心なところでミスをする。
ハングリー精神に溢れる。つーか、びんぼー。

日野慧(ひのけい)。(CV:榎津まお)
主人公のクラスメイト。陽気できさくな女の子。剣道部の副部長。
面倒見が良く、後輩からも慕われている。自分のことを「ぼく」と呼ぶ。

乾つぐみ(いぬいつぐみ)。(CV:天音朱夏)
購買のお姉さん。ほんわかした雰囲気の優しい女性。お菓子作りが得意。

天河輝夜(てんかわかぐや)。(CV:春日りか)
天文部部長にして、大金持ちのお嬢様。細かい事を気にしなさ過ぎる人。
傍若無人の権化で、自分のやりたいことを好き勝手にやり続ける。
クラスメイトにまで「先輩」「姫」「姐さん」「天河様」などと呼ばれ、教師からも
畏れ敬われている。極度の方向音痴。
傘マニア。傘を放置プレイしただけで人間のクズ扱いをする。

ほくと。(CV:榊原ゆい)
天文部の合宿所で出会った女の子。記憶を失っていたため、部長が勝手に
名前を付け、持ち帰った。連れて帰った、ではない。
何を考えているのかわからない、むしろ何かを考えているのかすらわからない
不思議少女。無邪気。
# 「あはは、あんまり人の心の傷えぐってっと、百万回ぐらい婦女暴行して山に
# 埋めちゃうぞー♪」「すごい絶倫なのです」(笑)
##論点、そこじゃないだろ(^^;

荒木都子(ありきみやこ)。(CV:榊原ゆい)
主人公のクラスメイト、剣司の妹。病弱で、何かあるとすぐ吐血する。
自分の虚弱さを武器にする。「殺人犯になりたいならどうぞ殴りなさい。
私は衝撃に耐えられず死ぬでしょう」(笑)
# アンドロメダ座を「天体におけるSM」と称する女(笑)
##祭壇に縛られた姿だからね(^^;

絵の方は、ややクセはありますが、柔らかいタッチの可愛らしい絵柄。
独特の雰囲気を持っていて、ツボにはまるとかなり萌えるかも。
CGはほんわかした柔らかい処理になっており、原画の雰囲気を上手く活か
していると思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。アクションが大きく、会話に合わ
せてコロコロ変わるので、見ていて楽しく、感情移入もし易いです。
演出も結構凝っていて、キャラクターが動いたり、詰め寄ってきたり、逃げたり
するところが、絵的にも表現されています。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。特に天文部のメンバーは、個性豊かと
いうより、もはやアクが強いと言ってもいいぐらい、強烈な人ばかりです。
でも、そんなキャラクター達が絶妙に絡み合い、会話はコミカルでとても
面白く、それがまたキャラクターの魅力を引き出している感じです。
どのキャラクターも活き活きとしていてとってもいいですね。
特に、輝夜は強烈なキャラクターで、ストーリーをぐいぐい引っ張っていって
くれます。ちょっと引っ張りすぎて大変なことになったりしますけど(^^;
そんな輝夜と空のやりとりは最高。輝夜の傍若無人っぷりに、空がどんどん
ガラ悪くなっていく様は見ていて楽しいです。
# 「空助、ちょっと月をどかして来い」「無理言うんじゃねぇ」(笑)

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も良好。
暴走系のキャラが多いのですが、演技でもそれが上手く表現されており、
キャラクターが活き活きとしています。
そして、声がハモったり、全員一斉に突っ込んだりするシーンが何度となく
あるのですが、その時の声はぴったり揃っていていい感じです。
あと、すばるが主人公に気持ちを打ち明ける時の、一画面以上一切句読点
なしで展開される長ゼリフはすげーと思いました(^^;
というか、テキストが「(中略)」とかされてる長ゼリフって一体……。
欲を言うなら、もっとブレスは短く少なめにして、まくし立てるような雰囲気を
出して貰えればさらに良かったかな、と。……声優さん倒れそうですが(^^;

音楽はゆったりほのぼのした曲が多め。次いで明るくコミカルな感じの曲が
多いですね。綺麗なメロディラインの曲が多く、作品の雰囲気を上手く包み
込んでくれている感じです。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は明るく元気一杯なノリのいい曲。ヒロインを演じる声優さんが皆で歌って
いて、合いの手なんかも入って、聴いていて楽しい気持ちになれる歌ですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、歌に合わせてパタパタ
切り替わったり、カットインのように絵が割り込んできたりと、演出がなかなか
凝っていて、見ていて楽しいです。
見ていてわくわくするような、楽しいオープニングでなかなかいい感じです。

エンディングは2曲用意されており、どちらも穏やかな気持ちになれる、
しかし力強さも感じる歌で、ラストを上手くまとめてくれますね。

さらに、挿入歌もあり。同時に、ムービーが入るんですが、これの使い方が
なかなか良くて、見事に作品を盛り上げてくれます。

さらにさらに、カラオケで歌を歌うとき、実際に歌が流れたりと、なかなか
演出も凝っていていいですね。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー
ボードで出来ますが、移動場所選択やメニュー操作は出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作はやや重め。描画で引っかかる
感じです。スキップ動作も描画でちょっと引っかかるため、やや遅め。

セーブ箇所は50箇所+クイックセーブ10箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とシーンタイトルが保存されます。
数としては、選択肢の効果がほぼ明確で、さらに判定もシビアではないため、
それほどセーブ/ロードは必要と思えませんから、これだけあれば足りるかと。

システムは移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
移動場所選択は誰がどこにいるのか表示されているため、誰に会いに行くかを
選ぶような感じです。
システム的な特徴としては、「サイティングモード」があります。これは、2人の
女の子と会話をしているとき、どちらを向いて会話をするか選択するという
ものです。当然、顔を向けている方のヒロインが中心に話が進みます。
他には星空を見上げたときに発生する「天体観測モード」があります。これは
文字通り星空の絵が出て、星や星座の説明を聞くことが出来るものです。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「東雲智樹」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が転校するところから始まります。転校の直前に幼なじみから
告白され、結ばれて、そのまま転校するという、ちょっと切ない雰囲気の漂う
始まり方です。

で、転校した初日、自己紹介でキスをする主人公。ありえねぇ(^^;
担任もクラスメイトも、みんな順応性高すぎ!(笑)

その後もストーリーはコミカルにドタバタに進みます。
キャラクター同士の掛け合いが非常に楽しく、どのキャラクターも個性豊かに
活き活きとしてて、全員参加の状態でずっと話が進みます。
特に天文部部長である輝夜の傍若無人っぷりはステキです。全てはこのキャラ
中心に話が進んでいる、という感じですね。

至るところにギャグやパロディもちりばめられていて、にやりと出来るような
シーンも多々。
# なぜか「Stitch」のパロディが入っていたりします。しかもHシーンありで(^^;

そんなこんなでドタバタのまま話は進みつつも、天文部が一丸となって大きな
ことを成し遂げる、その達成感は素晴らしいです。
そこに至る過程や、途中で発生する問題も丁寧に描かれており、とても感情
移入しやすく、またキャラクターの気持ちも痛いほど伝わってきます。
まあ、基本的にコミカルな作品ですから、それほど重くなることもなく、気楽に
プレイできるのはありがたいです。
# 告白シーンまでギャグだったりするのはご愛敬。

あと、主人公は最初に幼なじみと結ばれるわけで、他のヒロインに走るときは
幼なじみを捨てることになるわけですが、確かに修羅場はありつつも、綺麗に
まとめられていて、ドロドロすることもなくすっきり話が進むので、プレイは
しやすかったです。もちろん、各キャラクターの気持ちはよく伝わってきて、
切なく、苦しい気持ちになることもありますけど。でも、後に引きずらず、
さっぱり切り替えが出来るので良かったです。みんな、ええ娘や(T_T)

もちろん喧嘩をしたりもしますけど、最終的にはみんな仲良く、わいわい楽しい
雰囲気の漂う作品です。

ラストもほのぼのとした雰囲気のまま爽やかに終わことが多く、プレイ後は
とても清々しい気持ちになります。なんだか「やり終えた」って感じです。

特筆すべき点は、今まで散々書いてきましたが、各キャラクターの掛け合い。
どのキャラクターも活き活きしており、キャラクター同士の掛け合いが楽しい
のですが、個別ルートに入ってもずっとみんな絡んでくる感じで、主人公と
対象となるヒロインだけしか出てこないという状態にならず、とても自然で、
楽しい雰囲気で話が進みます。
メインキャラのみならず、サブキャラまでずっと出続けてくれるのは、結構
嬉しいですね。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、描写はそこそこ濃いめ。
尺の方もそれなりに用意されています。
ただ、発生場所が後半に固まっており、一気にまとめて来るような感じなので、
今ひとつメリハリには欠けている気がします。さらに、どちらかというとほの
ぼのとした雰囲気が漂い、エロエロというより萌える感じです。
ただ、純愛物でありながら、結構バリエーションは豊富で、キャラクターに
よって、また同じキャラでも様々なシチュエーションが楽しめますので、充分
満足は出来るかと思います。

テキストは、誤字はそれほど気にならず、テンポも良くて読みやすいテキスト
だと思います。
ただ、テキストと音声が食い違っているところがちらほら見受けられました。
特にキャラクターの名前に関する部分に多く見られ、「東雲」と書いてるのに
「ともき」と呼んだり、「輝夜先輩」と書かれているのに「てんかわせんぱい」と
呼んだりすることが結構ありました。もう少しきっちり統一を取って欲しいところ。
プレイ時間・難易度
ゲームは11月22日から始まります。厳密にはその1週間前のシーンからですが。
ゲーム期間は約1ヶ月半。ただし、シナリオによってかなり差があります。
基本的には1日ずつプレイしていくことになりますが、最後の方はかなり日付が
飛んだりはします。それはもう年単位で。

ワンプレイは12〜15時間。かなり長めです。1日ずつ丁寧にプレイしていく感じ
なので、仕方ないかも知れませんが。
ただ、後半まで共通部が続くので、2周目以降はスキップを使えば半分以下に
なるかと思います。それでもそこそこありますけど。

難易度は低め。狙ったキャラクターと会い続け、サイティングモードでも選び
続けていればOKでしょう。
総評
お奨め度ですが、ほのぼのとした雰囲気のコミカルな学園青春ストーリーが
好きな人にお奨め個性豊かなキャラクター達が、天文部を通じてふれ合い、
みんなで協力して1つのことを成し遂げるという、とても爽やかなストーリーが
展開されます。友情や仲間の大切さを実感できる、心温まる作品でした。
会話も楽しく、キャラクターも活き活きしているため感情移入しやすく、明るく
楽しい雰囲気でサクサク進むため、プレイもしやすかったです。

プレイ時間はやや長めなのですが、テンポが良く、メリハリも効いているので、
途中でだれることなく、最後まで楽しんでプレイできました。
ただ、「終わったかな?」と思ったらまだ続く、ということが何度かあって、びっくり
させられたりもしましたが。まあ、嬉しい喜びという感じですけど。

難点といえば、終盤までの展開はほぼ共通になっており、1度クリアすると
やや面白みに欠けることと、後半の展開がかなり急な上、Hシーンも固まって
一気に来るため、やや慌ただしい印象があることですね。
前半はかなり丁寧に1シーン1シーンが描かれているだけに、後半もそのぐらい
丁寧に進めて欲しかったなー、と。さらにプレイ時間は延びそうですが(^^;

ただ、心情描写や演出が巧みで感情移入しやすく、キャラクターも活き活き
していて会話も楽しく、一致団結して1つのことに取り組むというストーリー
展開も良く、皆で何かを成し遂げる達成感があって良かったです。
1周がかなり長いので、クリアした時も達成感がありますし(^^;

突拍子もない設定のキャラクターもいますけど、キャラクターは等身大な
感じでとても活き活きしており、全体的にほのぼのとしたコミカルな雰囲気が
流れておりとてもプレイしやすい、良くできた作品だと思います。
というか、突拍子もない設定を、当たり前のように受け入れられる雰囲気を
もった作品、という感じですが。ふつーなら絶対浮くぞ、この設定(^^;

ともあれ、絵柄や雰囲気が気に入った人は、是非プレイして欲しいですね。
ちょっと長いので時間のない人には辛いかもですけど、それだけの達成感は
ある作品だと思います。

最後に。ゲームを開始した瞬間のシーンタイトルが「エピローグ」。
早っ。終わるの早っ(^^;
# 「プロローグ」じゃないんですかねぇ……。


つーか、輝夜の正体を知っても平然としていられるみんな、普通じゃねぇ(^^;
# 「騒いでも一文の得にもなりませんし」(笑)



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