ないしょの放課後
ブランド名 ROLL ジャンル AVG
発売日 2004.09.24 定価 \6,500
パッケージ 紙製パッケージ(150x214x36mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 414.4MB、CD-DAなし
原画 京極しん シナリオ 田中一郎、秋史恭、綺月鏡水
音声 あり、長崎みなみ、雪絵れな、夏川菜々美
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 60箇所+クイックセーブ1箇所 あり(1曲、OP&ED)
おまけ CG閲覧、シーン回想、音楽鑑賞
対象属性 学園物、緑髪、ストレートロング、お姉ちゃん、セーラー服、銀髪、ツインテール、
リボン、オーバーニーソックス、体操着、ブルマ、黒髪、ボブカット、スクール水着
1プレイ時間 3〜4時間 お奨め度 6

レビュー
概要
主人公は、ごく普通の学園生活を送っている少年。しかし主人公は、しばらく
前から従姉であり姉代わりでもあるみそのと肉体関係を持っていた。そして、
みそのとの関係を続けるうち、身近にいる女の子も異性として意識し始める。
果たして主人公と周りの女の子達の関係は、どのように変わっていくのか……
という、学園アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

香坂みその(こうさかみその)。(CV:雪絵れな)
主人公の従姉。家が隣で、両親が不在がちである主人公の姉的存在。
主人公は「みーねえ」と呼ぶ。主人公と肉体関係を持っている。

白河なみ(しらかわなみ)。(CV:夏川菜々美)
主人公のクラスメイト。いつも明るく元気で快活な女の子。
主人公とは親友のような関係。

橘さくら(たちばなさくら)。(CV:長崎みなみ)
主人公の後輩。主人公を慕い、主人公の言うことにはなんでも従う。
ちょっぴり控えめで照れ屋だが、優しく健気な女の子。

絵の方は、ほんわかした雰囲気の可愛らしい絵柄。ちょっと足が不自然に細い
気はしますけど、まあ許容範囲でしょう。あと、みそのやなみは、シーンによって、
若干バランスが崩れているところも。さくらに関しては、ほとんどそういうところは
見あたりませんでしたけど。
CGは可愛らしい絵柄を活かした、柔らかいタッチの処理になっています。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。表情は会話に合わせてコロコロ
変わり、感情移入もしやすいです。

キャラクターは優しく包み込むようなお姉さんのみその、対等で気のおけない
関係のなみ、一途に慕ってくれる妹のようなさくらと、はっきり個性の分かれた
配置になっています。
なんか、もう、さくらが激烈に可愛いです。絵的にもさくらが一番安定している
ように感じましたし。みんなに愛されてる?(笑)

音声は、なみの声はちょっとイメージより低いかなーとも思いましたが、まあ
問題なし。ただ、たまにドスが利いたりするのはご愛敬(^^;
演技の方は、みそのの演技がやたら演技くさく感じることがありましたけど、
これもさほど気にはならないでしょう。全体的にちょっと無理してる感じ?

音楽はゆったりとした曲が多め。クリアなサウンドは聴き心地が良いです。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌は透き通るような綺麗な歌で、染み入ってくるような感じです。切なさの
中にも力強さがあるような感じで、なかなか雰囲気のあるいい歌ですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもので、特筆すべき点はなし。

エンディングも歌あり。ただし、歌はオープニングと同じものです。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。描画で若干引っかかることもありますが、それほど気には
ならないかと。スキップ動作も高速。ただ、たまに描画で引っかかります。

セーブ箇所は60箇所+クイックセーブ1箇所。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。
数としては、選択肢が片手で数えられるぐらいなので、これだけあれば充分かと。
なお、クイックセーブはキーボードでしか出来ないようです。最初、存在に気付き
ませんでした。……まあ、使わないと思いますけど。

システムは、オーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢によって
イベントが分岐し、フラグによってエンディングが分岐する感じです。
……と言っても、選択肢の数は、全体でも片手で数えられますけど(^^;

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は不可です。
主人公の名前は「真城有哉」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、主人公がみそのと関係を持ち、なみやさくらにも異性を意識
するところから始まります。
Hなことに興味津々の主人公は、歯止めがきかなくなって女の子に襲いかかり、
関係が変わっていく……という感じです。

キャラクターによってイベントの傾向が全く違っており、全体としての雰囲気は
やや統一感に欠ける気がします。
さくらとは、ほのぼのとした雰囲気のエロエロラブラブな感じ、なみとは、やや
ダークな雰囲気のイタいシーンが多いです。
みそのに関しては、マイペースで、誘われて応じるという感じになっています。

どのキャラも、ラスト付近で関係を見直し、主人公も自分のそれまでの行動を
振り返るなど、人間関係の変化、心の成長等が描かれていて、心に響くような
セリフがあったりと、なかなか楽しめました。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、描写は濃いめ。
尺の方もそれなりに用意されています。
ただ、キャラクターによって方向性が明確に決まっており、みそのは誘惑されて
流される感じ、なみは命令して好き放題いたぶる感じ、さくらは好き放題にする
けど従順に従う感じ、ですね。
なみはかなりダークなシーンもあるので、合わない人はいるかもです。
全体で見ればバリエーションはあるのですが、ヒロイン別に見るとやや幅は狭く、
さくらをいたぶりたいとか、みそのを従わせたいとか、そういった要求には応えて
くれないのが残念。

テキストは誤字は少ないですが、行頭に『」』が来ることが結構ありました。
あと、テキストにやたらと平仮名が多用されていて、ちょっと読みづらいかも。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。1週間ぐらいでしょうか。日付を気にすることはありません。

ワンプレイは3〜4時間。やや短めであっさり終わる印象です。しかも、全体の
8割ぐらいが共通部のため、2周目以降はスキップを使うとあっという間に終わり
ます。ちょっとあっけないかも。

難易度は低め。というか、選択肢、片手で数えられますしね(^^;
全選択肢を総当たりしても、たいした手間ではないかと。
総評
お奨め度は、ちょっとダークな人間ドラマが好きな人にお奨め。
主人公がHに溺れ、周りの女の子にいろんなことをしているうち、自分のやって
いることに気付いて一歩成長する……という、心の成長が描かれています。
キツいシーンもありますが、心に響くシーンもあったり、なかなか楽しめる内容に
なっていると思います。

気になるのはやはりボリュームの少なさ。ほとんどが共通イベントで、個別の
シナリオはそれぞれ1時間にも満たない程度。そのため、ラストがイベント1つで
終わったりと、ちょっとあっけない印象があります。特にみそのは、ホントに
最後にならないと話が動かないため、消化不良な感が強いですね。
プレイ時間的にも、スキップを使えば5〜6時間もあればコンプリート出来て
しまうぐらいで、やや物足りなさを感じます。
まあ、その分定価が安めに設定されていますけど、もう少し楽しませて欲しいな、
というところでしょうか。

あと、この作品は主人公の心の成長を描いてあるわけですが、成長するまでの
主人公はホントに子供で、自分勝手な言動はちょっと気になるかも知れません。
特になみ関連のイベントでは、ホントにやりたい放題で、ちょっとムカつきました。

ただ、ストーリーはそこそこ楽しめましたし、キャラクターは魅力的でしたし、
もちろんHシーンもそこそこ丁寧で、小粒ながらも内容は詰まった、なかなか
楽しめる作品だと思います。惜しむらくは、ボリュームのなさ、ですね。

最後に。パンツを脱がそうとして思いとどまるところ、絵ではめっちゃ脱いで
いるんですが(^^;
# 心眼?(^^;


ところで、セリフにやたら平仮名が多かったり(漢字が少なかったり)、教室に
あるのが木の机と椅子だったり、給食の配膳があったり、1人の先生が全ての
教科を担当してるっぽかったり……って、お前ら小学生かよ(^^;
# なんか、「中級部のトイレ」とかいう不穏な言葉も聞こえましたが(^^;



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