おやつのじかん
ブランド名 Studio Ring ジャンル おかしのくにの萌えはなし
発売日 2004.12.24 定価 \6,090
パッケージ 紙製パッケージ(170x235x43mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 3.50GB(DVD-ROM)
原画 むりりん@早熟金魚、モドキさん、ケイ シナリオ まちゃ吉、麦茶々、博恵夏樹
玉沢円神無月如月
音声 あり、紬叶慧、杏露花梨、森川陽子、涼森ちさと理多
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 64箇所 あり(1曲、OP&ED)
おまけ CGモード、回想モード、音楽モード
対象属性 萌え、ロリ、学園物、純愛、ラブコメ、お嬢様、ストッキング、ガーターベルト、体操服、
ブルマ、眼鏡っ娘、黒髪、お団子頭、触覚、関西弁、スパッツ、メイド服、エプロンドレス、
お兄ちゃん、ピンク髪、ツインテール、リボン、オーバーニーソックス
1プレイ時間 4〜6時間 お奨め度 6

レビュー
概要
ここは、お菓子の女の子達が通う、スイーツ学園。パティシエである主人公は、
その学園に勤める保健医。今日も可愛い女の子達が怪我をしていないか、
学園を見回りします。ほのぼのとした学園生活。女の子達は、立派なデザートに
なることが出来るのか……という、おかしのくにの萌えはなし。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

アイスクリーム。(CV:森川陽子)
学園の4年生で生徒会長。優しく優雅でおしとやかで知的。
暑さに弱く、暑いところにいると体調を崩す。というか、溶ける。
本が好きで、よく日陰で読書をしている。

ショコラ。(CV:涼森ちさと)
3年生。理事長の孫娘であるお嬢様。強気で我が儘で高飛車。負けず嫌いの
意地っ張り。将来の夢は世界征服。

しらたま。(CV:理多)
2年生。大家族の長女で、貧乏。制服は自作、さらしが下着。
家計を助けるため、ショコラの屋敷でメイドとして働いている。
そんな境遇ながら、明るく元気いっぱいで前向きな女の子。

ショートケーキ。(CV:紬叶慧)
主人公の妹。お兄ちゃん子で甘えん坊。しかし、頑固な一面も。
恥ずかしがり屋で、注目されるのは苦手。いちごの進化系(笑)

プリン。(CV:杏露花梨)
新入生。明るく素直な女の子。ちょっぴり泣き虫だが好奇心旺盛。
アイスクリームに憧れ、「おねえたま」と呼び慕う。

絵柄は非常に可愛らしい、萌え萌えな絵柄。どのキャラも可愛らしく、魅力に
溢れています。基本的にロリ絵で、胸はぺったんこの幼児体型です。
CGは、明るくコントラストの強い色遣いになっており、とてもよく映えます。
処理も綺麗で文句なしです。
立ち絵はポーズ変化なし、表情変化あり。表情は会話に合わせてころころと
変わり、アクションも大きいので、感情移入しやすいです。また、びっくりした
ときなどの演出もコミカルで、見ていて楽しいです。

キャラクターは、基本的に明るく元気なキャラクターばかり。個性豊かで会話も
楽しいです。ちなみに、女の子はみんなお菓子で、それぞれに特性を持って
います。暑いところで溶けるとか、味が薄いとか。
どのキャラも可愛らしいんですが、強いて言うならしらたまたん萌え。

音声は、キャラクターとのマッチングも良く、演技もばっちり。
どのキャラクターもロリロリの可愛らしい声なのですが、きっちり個性も出ていて、
すんなり入っていけると思います。
ただ、アイスクリームたんの声は、ちょっとこもった感じで聞き取りづらくなって
いるのは勿体ないですね。

音楽は、明るくほのぼのとした曲が多め。クリアなサウンドで聴き心地が良いです。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌は舌っ足らずで可愛らしい歌。ほのぼのとした雰囲気が伝わってきます。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介なものに、所々アニメーションが入り、
結構動きがあって曲とも合っていて、見応えのあるオープニングですね。

エンディングも歌あり。ただし、歌はオープニングと同じ歌です。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しています。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。
動作は重め。CPU利用率はべったり100%で、他のアプリの動作は極端に重く
なります。スキップ動作はそこそこ軽快。

セーブ箇所は64箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内日付と場所、そしてシーン画像が
保存されます。
数としては、それほど選択肢も多くなく、あまりセーブ/ロードが必要な作品とも
思えませんので、これだけあれば充分でしょう。

システムはマップ移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
移動場所選択はカーソルを合わせると誰がどこにいるのか解りますし、そも
そも各ヒロインは居場所が固定ですので、迷うことはないでしょう。

フルインストールしてもBGMはディスクから読み込む仕様になっているため、
ディスクレス起動不可。バックグラウンドでの動作は不可です。
主人公の名前は可変。ゲーム開始時に入力することになります。
呼びかけは「先生」「お兄ちゃん」などで、全く影響しません。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公がみんなの健康診断をするところから始まります。
女の子達が怪我をしないよう、また具合が悪くなっている女の子がいないか
学園内を見回りして、具合の悪い子がいたら、保健室で治療する、という
流れになります。

ゲームは終始ほのぼのとした雰囲気で進みます。女の子達とお話ししながら、
どこか悪いところがあれば治療して、徐々にうち解けていく……という感じに
なります。

女の子達はお菓子なので、治療は悪くなった部分を取り替えたり、全身を
綺麗にしたり、という感じになります。なかなかシュールです。
「それじゃ、少し舐めさせてもらうね」……待てこら。それは診察なのか?(^^;

最後は、何事もなかったかのようにいきなり終了。何の前触れもなく、
ぶつっと終わるのが潔いです。……余韻も何もあったもんじゃないです。

特筆すべきは、キャラクターの可愛らしさ。個性豊かなキャラクター達との
やりとりはとても楽しいですし、女の子達は絵的にもキャラ的にも可愛くて、
見ているだけで頬がゆるむような感じです。

H度はやや低め。各ヒロインとも複数回用意されています。尺の方はやや短め。
前半は診察という名をかりて身体を触りまくるだけ。後半は、本番もあって
ちゃんとしたHシーンではあるのですが、どちらかというとキャラクターの
可愛らしさ、萌えを重視した感じで、Hさはあまり感じませんでした。

テキストは、誤字はそれほど気にならず、テンポも良く、読みやすいテキスト
だと思います。
ただ、一部キャラクターの名前をダイナミックに間違えている部分があり、
ちょっとびっくりしました。ショコラたんを「しらたまたん」はないだろ(^^;
プレイ時間・難易度
ゲームは7月11日の月曜日から始まります。ゲーム期間は約1週間。
1日ずつプレイしていくタイプです。

ワンプレイは4〜6時間。どれだけのイベントを起こすかで変わってきますが、
1人に絞って攻略していけば4時間弱で終わるでしょう。手頃で、プレイし易い
長さかと思います。

難易度は低め。狙ったキャラクターと会い続けて、女の子を思いやるような
優しい選択肢を選び続けていれば簡単にクリアできるでしょう。
また、ほぼ最後まで2人同時攻略が可能になっています。
総評
お奨め度ですが、可愛らしい女の子達とまったり萌え萌えする話が好きな人に
お奨め。……まさにそんなゲームです。
ストーリー的にたいして盛り上がりがあるわけでもないのですが、独特の雰囲気は
心地よく、まったりほのぼのと楽しめるかと思います。

ただ、設定が突飛で、しかも何の説明もないままゲームが始まりますし、独特の
世界観が当たり前のようにストーリーが進んでいくため、ちょっとプレイする人を
選ぶかもですね。女の子の名前を呼ぶとき、当たり前のように「○○たん」と
呼んだり、女の子達も独特の口調で喋ったりしますし。
主人公はパティシエなのに、妹はショートケーキかよ! とか、相手がお菓子なら
近親相姦も厭わないのかよ! とか、頭に付いてるしらたまがかびて体調悪くなる
のかよ! とか、かびたしらたま取り替えたら直るのかよ、お前はあんぱんマンか!
とか、突っ込み所は山のようにあるんですが、そういった細かいことを気にして
いては、このゲームは楽しめないと思います。
おおらかな心で受け入れて、身を委ねてしまいましょう。
……ぜってー気になるけどな(^^;

絵はとても綺麗で可愛らしく、会話も楽しいですし、まったりほのぼのとした
雰囲気は心地よく、独特の世界観は楽しい、萌えを重視した作品ですので、
ロリっちぃ絵柄が気にならず、世界観に拒否反応を起こさない人であれば、
充分楽しめるかと思います。
ややボリューム的には物足りなさがあるかも知れませんが、定価も安めに
設定されていますし、それなりに満足は出来るかと思います。

最後に。このボリュームでインストール容量3.4GBっていったい……。
# しかも、BGMはディスクから読み込むのに(^^;


みたらしだんごに進化したり、ザッハトルテに進化したり、なんかすげー(^^;
「しらたまたん、君に決めた!」みたいな。



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