操心術〜P.S.@4〜
ブランド名 Studio Insane ジャンル 精神陵辱アドベンチャー
発売日 2004.10.22 定価 \6,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x232x41mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 369.4MB、CD-DAなし
原画 Outsider、きつね シナリオ おくとぱす
音声 あり、児玉さとみ金松由花、韮井叶、山咲真紀、カンザキカナリ
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 29箇所+オートセーブ1箇所 なし
おまけ シーン回想、音楽回想
対象属性 陵辱、鬼畜、黒髪、ボブカット、先輩、OL、人妻、ストッキング、ガーターベルト、眼鏡っ娘、
女教師、姉妹丼、母娘丼、レズ
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 7

レビュー
概要
ある日、主人公の元に1通のメールが届く。そのメールに従い駅のロッカーを
開けてみると、そこには何本かの薬剤アンプルが入っていた。メールによると、
その薬を飲めば、人の心を自由に操れるという。ただし、薬は1日に1本しか
使えず、効果も10分だけという。主人公は、学生時代憧れ、そして酷い目に
遭わされた先輩の一家をターゲットにし、薬を使って支配していく。しかし、
同じ一家を狙うライバルが現れ、獲物を横取りされないようにあの手この手を
駆使して駆け引きを行う。果たして主人公は、一家を全て手に入れ、勝利する
ことが出来るのか。主人公の運命は……という、精神陵辱アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

蒼原美桜乃(そうげんみおの)。(CV:児玉さとみ)
主人公の大学での先輩で、現在は商社に勤めるOL。明るく前向きな性格で、
好奇心が強く、面白いことに目がない。周囲を巻き込むトラブルメーカー。
好きな言葉は「緊急事態」と「突発事件」(笑)

綾河美也子(あやかわみやこ)。(CV:韮井叶)
美桜乃の姉。おっとりした雰囲気を持つ色っぽい女性。基本的にはしっかり
ものだが、どこかズレている。

綾河春生(あやかわはるき)。(CV:金松由花)
美也子の娘。明るく元気いっぱいののーてんき娘。とても無邪気で、誰と
でも親しく接する。

吉峰麗(よしみねれい)。(CV:カンザキカナリ)
春生の通う学園の教師。生真面目で堅物。学生達からの評判はあまり良く
ないが、春生には好かれている。

大宮香苗(おおみやかなえ)。(CV:山咲真紀)
綾河家のお隣の奥さん。はつらつとした色気たっぷりの女性。

絵の方は、線が少なくややシンプルな絵柄ですが、表情の変化などはとても
上手く表現されており、なかなか魅力的です。
CGは、ややべったりした塗りで、今ひとつ肌の質感などが出ていないように
感じてちょっと勿体ないですね。
立ち絵はポーズ変化なし、表情変化あり。表情変化はアクションが大きく、
会話に合わせてコロコロ変わるので感情移入しやすいです。催眠状態に
入ったときのとろんとした目なんかは、とても雰囲気が出ていると思います。

キャラクターは傍若無人でトラブルメーカーの美桜乃、おっとりマイペースの
美也子、明るく元気いっぱいの春生と、個性豊かな面々。特に春生は強烈な
個性を放っていて、イタいぐらいです(笑)

音声はキャラクターとのマッチングもよく、演技の方も良好。通常時と、
催眠状態のギャップも上手く演じられていて、感情移入しやすいです。
特に春生は、感情の起伏が激しく、表情もコロコロと変わったり、やたら
早口になったり、変な言葉遣いをしたりと、非常に演じにくそうなキャラ
なのですが、見事に表現されていて、魅力を引き出されていますね。

音楽はおどろおどろしい感じの不気味な曲が多め。ちょっとハードな緊迫感の
ある曲が、作品を盛り上げてくれます。ほのぼのした曲も結構ありますが。

ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
歌はなし。絵の方はイメージムービー的な感じで、ゲームの雰囲気をうまく
表した、ちょっとハードな絵になっています。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、バックログ、自動読み進め搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しています。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作はやや遅めです。

セーブ箇所は29箇所+オートセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、章のタイトルが保存されます。
と言っても、章は3つだけなんですが……。
数としては、セーブ/ロードはそこそこ使うかも知れませんが、分岐自体は
明確なので、あまりデータを保存しておく必要はなく、クイックセーブ的に
使うことが多いと思いますし、オートセーブで大抵は事足りるので、まあ
これだけあればなんとかなるかと。もう少しあってもいいですけど。
ただ、セーブはどこでやってもそのシーンの頭から再開する事になるため、
今ひとつ使い勝手は良くないです。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢によってイベントが
分岐し、その後シナリオにも影響を及ぼすタイプです。
主に、どのタイミングで薬を使うか、誰に使うか、がポイントになります。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「霧生悠斗」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、主人公が心を操る薬を手に入れ、それを使って美桜乃とその
家族を手に入れようとするところから始まります。
最初は順調に事が進むのですが、途中でライバルが現れ、そこからはなんとか
ライバルを出し抜いてターゲットに近づき、薬を使って洗脳していく……という
流れになります。

ゲームは淫靡、かつ緊迫感に溢れる展開。ライバルを出し抜くドキドキ感と、
洗脳して調教するエロエロな展開の連続で、息つく暇もない感じです。

ラストは手放しでハッピーという感じではない、どこか後味の悪さが残る
終わり方。まあ、この作品にはふさわしいかと思いますが。

特筆すべきは、なんといってもライバルとの駆け引き。基本的にはどのタイ
ミングで薬を使うかとか、相手の邪魔をするかを選ぶだけなのですが、
ゲーム性は結構高く、選択肢を決定するドキドキ感が味わえます。

ただ、一部整合性がおかしな部分も見受けられました。ライバルとの支配力は
ゲージで表示されるのですが、その値とシナリオ中で言われる支配力とが
食い違っていたり、回避したイベントの事がその後の話で出てきたり。
もう少しきっちり整合性は取って欲しいかも。

H度はかなり高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺もそこそこ長く
描写も濃厚です。基本的に薬の力で操ってHをするわけですが、その際に
様々な暗示をかけ、いろんな反応を楽しむことが出来ます。
心を操っているため相手が暴れたりすることもなく、好き放題に出来るため、
かなりエロエロな内容になっています。やってることは結構鬼畜ですが、
女の子は嫌がらないため、フェミニストなあなたも安心です。
# フェミニストな人は、こんなゲームやりません。
2回戦3回戦は当たり前で、主人公が満足するまで、何度も何度も行為が続き
ます。ただ、話が進むに連れてそういった2回戦3回戦の部分は端折られる
ようになるため、後半はちょっと物足りなさが残るかも。
「その後も、何度も何度も行為を繰り返し、ついには失神した」なんて一言で
片づけてしまうのはちょっと勿体ないです。そこを見せろと。
それと、ライバルと同じ一家を狙うわけで、ライバルの毒牙にかかることも
あるのですが、とある理由で寝取られという雰囲気はないため、寝取られが
苦手な人でもプレイは出来るかと思います。
ただ、調教の過程で、集団プレイなんかはあったりしますけど。それも、
ほとんどが主人公が中心になっているため、それほど嫌悪感はないかと。
# 1つだけキツいのありますけど。

テキストは、誤字等はあまり気になりませんでしたが、一部『。』が行の頭に
来ている部分かがありました。まあ、さほど気にはならないでしょうけど。
それ以外は、テンポの良い読みやすいテキストだと思います。
春生の変な口調とかのーてんきな会話もなかなか楽しいです。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は薬を使い切るまで。その時点で全員を手に入れていなかった
場合はバッドエンドとなります。いや、全員手に入れていてもハッピーエンド
なのかどうかは微妙ですが(^^;
逆に、エンディングの条件を満たせば、まだ薬が残っていてもエンディングに
突入します。

ワンプレイは5〜6時間。プレイしやすい、ちょうどいい長さかと。

難易度は並。選択肢の数はそこそこ多いのですが、ほとんどがすぐに効果が
わかるため、それほど悩むこともないでしょう。それほど難しくはないですが、
ライバルとの駆け引きも楽しめるという、遊び応えはある感じです。
あと、全てのイベントを見ようとすると、結構分岐が多いためちょっと手間が
かかるかも知れませんね。
総評
お奨め度ですが、洗脳・調教ものが好きな人にお奨め。薬の力で相手を好きな
ように操り、色んなHなことをさせる様はとてもエロエロで、興奮度はかなり高い
かと思います。
また、ライバルとの駆け引きが楽しめ、難易度は低いながらも、ゲームとしても
そこそこ楽しめるため、純粋にゲームとしても結構面白いです。

難点といえば、設定がちょっと都合良すぎる印象があることでしょうか。
相手を意のままに操れる薬というのもかなりですが、有効時間が10分なのを
回避するために使う後催眠が、いくらなんでも都合良すぎです(^^;
もはや催眠術の効果を逸脱しており、いくら薬の力を借りているとは言っても
さすがにリアリティには欠けますね。さほど気にはならないかと思いますけど。

あとは、シナリオが最初に春生を狙うか美也子を狙うかで大きく2つに分岐し、
その後はちょこちょことイベントが分岐するだけのため、ややボリュームには
欠けるかな? というところでしょうか。ただ、イベントの数はかなり用意されて
いますし、プレイ時間もコンプリートしようすると10時間はかかるでしょうし、
そもそも定価がちょっと安めに設定されているため、充分満足は出来るかと。

心を操ったHシーンはかなりH度も高く、またライバルとの駆け引きも楽しめる、
なかなか遊び応えのある作品だと思います。

やや絵柄はのっぺりしていて人を選ぶかも知れませんが、洗脳して好き放題に
するというシチュエーションに嫌悪感を抱かない人であれば充分楽しめるかと。

ちなみに、この作品は「P.S.」シリーズとなっているのですが、それまでの
シリーズ作品をプレイしていなくても全く問題ありません。
というか、これってP.S.シリーズである意味って何なんでしょうね(^^;
# 携帯電話で指示が来たりするから?

最後に。電柱プレイはどうかと思う(^^;
# 「ああ……硬いわ……」……そりゃ、電柱だからね(^^;


このゲーム、後催眠を発動するキーワードを自由に決められるんですが、
ここに普段の会話でふつーに出てくる単語を入れておくとステキな事に(笑)



ロビーに戻る  レビュートップに戻る