らずべりー Welcome to "Cafe Moon Rabbits"!
ブランド名 戯画 ジャンル 学園&カフェドタバタラブラブAVG
発売日 2004.08.27 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(190x270x40mm) マニュアル B5ブックタイプ
DISC容量 GameDisc1 : 557.7MB、CD-DAなし、Alpha-ROM
GameIdsc2 : 574.3MB、CD-DAなし
Original Sound Track CD : CD-DA=348.3MB、CD-DA13トラック
原画 ねこにゃん、二兎 シナリオ 木緒なち with 企画屋
音声 あり、佐本二厘、柏倉れん理多、計名さや香、中家菜穂緒田マリ、柚木ありさ、
成瀬ゆら、真宮鈴、七星あたる、浅野ましろ
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ CGモード、回想モード、サウンドモード
対象属性 ファミレス、学園物、純愛、ドタバタ、黒髪、ボブカット、ストレートロング、リボン、
眼鏡っ娘、帽子、触角、スクール水着、ピンク髪、ツインテール、先輩、幼なじみ、
お兄ちゃん、メイド服、エプロンドレス、ご主人様、ウェイトレス、金髪、ヘアバンド、
オーバーニーソックス、体操服、ブルマ、ショートカット、浴衣、ドジっ娘、天然娘
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 6

レビュー
概要
主人公は、両親の仕事の都合によって、従姉・市宮つぐみの運営する学園に転入
することになった。そして学園にやってきたところ、つぐみは妹の三菜と喧嘩状態で、
学園をあげての体育バトルの真っ最中だった。運動神経抜群である主人公に目を
付けた両者は、自分たちのコーチになってくれと頼み、主人公は渋々引き受ける
ことになる。かくして学園をあげての姉妹喧嘩に巻き込まれる事になった主人公は、
両校のチームの女の子達と親交を深めつつ、この姉妹喧嘩を止めることが出来る
のか……という、学園&カフェドタバタラブラブAVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

市宮つぐみ(いちみやつぐみ)。(CV:成瀬ゆら)
主人公の叔母さんの娘、つまり従姉妹。月丘学園の理事長で、主人公を学園に
招いた張本人。大雑把な性格。

市宮三菜(いちみやみな)。(CV:真宮鈴)
つぐみの妹。月丘学園の隣にある、日向女子学園の理事長。アツくなりやすく、
アツくなってしまうと周りが見えなくなる突撃娘。

佐伯鈴菜(さえきすずな)。(CV:柏倉れん)
月丘学園側の選手。委員長。おっとりほのぼの和み系の天然娘。
行動が非常にトロく、よく寝る。

村上奏(むらかみかなで)。(CV:理多)
月丘学園側の選手。ちびっ子。乱暴・粗暴で口が悪い。主人公には何かと
突っかかってくる。

牧野木ノ葉(まきのこのは)。(CV:佐本二厘)
月丘学園側の選手で主人公の幼なじみ。ドジで、何もない所でしょっちゅう転ぶ。
感情表現豊かで真っ直ぐな女の子。

桑原香梨(くわばらかりん)。(CV:柚木ありさ)
主人公の幼なじみで、寮に入った主人公の身の回りの世話をする。
主人公のことを「お兄ちゃん」と呼び慕っている。素直でいい娘。

市宮一実(いちみやかずみ)。(CV:佐本二厘)
喫茶店・ムーンラビッツのオーナー兼店長で、つぐみ・三菜の姉。
のんびりしているが、怒ると怖い。料理の腕は壊滅的で、サーバーから入れた
エスプレッソで、飲んだ人を病院送りに出来る。
人に可愛らしい服を着せるのが趣味。

柚木早苗(ゆずきさなえ)。(CV:緒田マリ)
月丘学園側の選手で、ムーンラビッツで働くウェイトレス。
しっかりもののお姉さんだが、たまに子供っぽい所も見せる。
一見クールに見えて、人をからかうのが結構好き。

片桐シェリル(かたぎりしぇりる)。(CV:中家菜穂)
日向女子学園側の選手。主人公に対して冷たい態度を取り、遠ざける。
しかし、根は優しく素直な女の子。

村上静音(むらかみしずね)。(CV:計名さや香)
日向女子学園側の選手。葵の妹で、シェリルとも姉妹のような関係。
無口で人見知り。

絵の方は原画家さんが2人いて、ちょっと絵柄に差がありますね。でもまあ、
可愛らしい絵柄だと思います。
ただ、エピローグで数年後の話なのに絵は幼くなってたりするのはちょっと。
CGは丁寧に処理されていて、明るい色遣いでよく栄えます。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせて変化するため、
感情移入がしやすいです。

キャラクターはおっとりキャラ、ドジキャラ、乱暴キャラの3タイプに大別出来る
ような気が(^^; 結構似たような傾向のキャラが固まっているように思えます。
でも、個性豊かな面々揃いで、会話はとても楽しいです。
柚木早苗激LOVE。普段はクールな感じですが、たまに見せる子供っぽい所
とか、主人公をからかう所なんかはかなり萌え。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし……なのですが、
キャラクター毎に音量の差が激しくて、声が小さいキャラは聞き取りづらく、声が
デカいキャラクターはやたらやかましいです。
特に静音の声は全然聞こえず、奏の声はやかましくて、奏に合わせると静音の
声が聞こえず、静音に合わせると奏の声が爆音になります。姉妹なのに……。
もうちょっと、バランスは取って欲しいところですね。個別に音量が設定出来たら
良かったんですけど。

音楽は明るくポップな曲が多め。ちょっぴりコミカルで楽しい感じです。

ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
歌は明るく楽しい感じの歌で、合いの手がとっても可愛らしくて面白いです。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、曲に合わせてパタパタ
切り替わっていくので見ていて楽しいです。

エンディングも歌あり。歌は落ち着いた温かい感じの曲……なのですが、ちょっと
キーが高くてやや安定性に欠け、今ひとつしっくり来ませんでした。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定などは
キーボードで出来ますが、メニューの呼び出しやメニュー内の操作はキーボード
では出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作はやや遅めですが、修正ファイルを入れると
ちょっと早くなるようです。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはシーン画像とメッセージの一部、そしてゲーム内日付が保存され
ます。セーブ日時は保存されません。
数としては、それほど選択肢も多くなく、ポイントは明確なので、これだけあれば
充分かと思います。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。
フラグの積み重ねでエンディングの条件を満たし、最後の選択肢に正解すれば
個別ルートに分岐する、という形になっているようです。

このゲームはAlpha-ROMによるプロテクトがかかっており、ディスクレス起動不可。
毎回ディスクチェックが入ります。
バックグラウンドでの動作は可能です。ただし、マウス操作がバックグラウンドで
動いているにも関わらず効いたりするので注意。
主人公の名前は「丘野幸一」固定です。

あと、修正ファイルを入れないと異常終了してクリア出来ないキャラがいますので
注意。さらに言うと、修正ファイルを入れるとセーブデータが消えてしまうので、
必ずプレイする前に入れましょう。
# 修正ファイル(1.01)を入れても、1回落ちましたけどね……。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公が月丘学園にやってくるところから始まります。
日向女子とのバトルシーンに出くわし、そのまま流れでコーチを引き受ける
ことになってしまい、女の子達と親交を深めつつ、なんとかバトルを止めさせ
ようとする話です。

前半は、両チームのコーチをしつつ、女の子達との親睦を深めるパート。
会話はコミカルで面白おかしく、ほのぼのとした雰囲気が漂います。
週に1回バトルがあるのですが、それも熱血しているのは市宮姉妹だけで、
女の子達はのほほんとしており、あまり殺伐とした感じはありません。

後半は、バトルが決着して、気になった女の子と親密になっていくパート。
ここでは女の子の抱えた悩みや問題などを解決しつつ、気持ちを通わせ
あっていくという、純愛ストーリーになります。
コミカルな会話もあるものの、ややシリアスで、ちょっぴりほろっと出来る
ようなシーンも用意されています。
ただ、個別ルートに入ってしまうと、他のキャラがほったらかしになることが
多いのはちょっと残念ですけど。

ラストはほのぼのハッピーな終わり方が多く、プレイ後は気分は爽快です。

このゲーム最大の問題は、前半部分の学園対抗バトルのところと、後半の
恋愛ストーリーがほとんどリンクしていないこと。
コーチをしつつ恋愛もする話だと思っていたので拍子抜けでした。
個別ルートに入るとバトルの話なんてほとんど忘れられますし、他のキャラも
ほとんど出てこなくなったりと、バトルパートが全然活きていません。
ただ、どの女の子と仲良くなるかを選ぶためのパートだったのでしょうか。

さらに、後半になればなるほど話がとびとびになって、説明不足が目立ち、
駆け足で早急な展開になります。イベントとイベントの間が描写されず、
その間に女の子と急接近していたりと、プレイヤー置いてけぼりな部分が
目立ちました。
学園祭とか、結構デカいイベントがさらっと流されたりしますし。

あと、若干整合性が怪しい部分も見受けられました。
1回聞いた話を初耳のような態度を取ったり、昨日の話なのにもう何日も経過
したような反応をしたり。
# 「明日……って、金曜日じゃないか!?」……いえ、今日は水曜日です。
# 明日は木曜日です(^^;

H度は並。各ヒロインとも複数回(2回)用意されていて、尺はそこそこ。
描写は比較的濃いめ。純愛物のHシーンとしては、そこそこ頑張っている方かと
思います。2回戦があるキャラもいますし。
ただ、純愛物の宿命か、シーンのバリエーションに乏しく、どのキャラも似た
ような流れになることが多くて、若干面白みに欠けますね。
本番のHシーンより、各所にちりばめられているHなイベントの方がエロいかも。

テキストは誤字はそれほど目立たず、あまりクセもなく読みやすいと思います。
ただ、たまにキャラクターの名前を取り違えていることがあるのはちょっと。
香梨を木ノ葉と言ったり、奏を香梨と言ったり……。
それと、テキストと音声が違っているところが何箇所か見受けられました。
プレイ時間・難易度
ゲームは6月18日の金曜日から始まります。ゲーム期間はシナリオによって
まちまちですが、だいたい1ヶ月半。
前半は1日ずつプレイしていきますが、後半はイベントがある日だけをプレイ
することになります。……イベントがあるところすらも飛ばしちゃっている気が
しないでもないですが。

ワンプレイは5〜6時間。シナリオによってちょっと差がありますが、個別ルート
自体がそれほど長くないのであまりバラつきは出ないかも。
前半部分は共通になっていて、2周目以降はメッセージスキップを使えば
かなり短縮できるかと思います。

難易度は並。基本的には狙ったキャラ寄りの選択肢を選んでいればいいの
ですが、一部選択肢の効果が解りづらいキャラがいたり、対になっている
キャラの好感度が高いと個別ルートに入れなかったりしますので、ちょっと
手こずるかも知れません。
まあ、バッドエンドになった場合、香梨がアドバイスしてくれますが。
# あーんまり役に立ちませんけどね(^^;
総評
お奨め度は、ちょっとコミカルなドタバタストーリーが好きな人にお奨め。
最後はちょっと切ない展開になったり、メリハリのあるストーリーはそこそこ
楽しめるかと思います。

ただ、前半と後半ですっぱりと展開が変わったり、話がとびとびになって
説明不足になったり、今ひとつ感情移入はしきれませんでした。
そして、シナリオによって長さや出来がバラバラで、ちょっと統一感がない
気がしました。
それでも、シェリルや奏のシナリオは、ほろっと出来たり、切ない気持ちに
なったり温かい気持ちになったりしましたし、ツボにはまれば充分楽しめる
でしょう。

絵柄に統一感がなかったり、シナリオもかなり差があったり、前半と後半で
雰囲気が全く違ったり、音量ががキャラによってバラバラだったりと、やや
全体的にちぐはぐな感はありますが、パーツパーツで見ればそれなりに
いい出来だと思います。それだけに、まとまりがないのは残念ですね。
ただ、修正ファイルを入れないとクリア出来ないというのは論外です。
もっとしっかり作って欲しいですね。

まあ、明るく楽しくコミカルなドタバタストーリーと、ちょっと切なく感動的な
話の両方が楽しめますし、キャラクターも活き活きとしていて可愛いと思い
ますので、雰囲気が気に入った人はどうぞ。

最後に。というか、主人公がコーチをやる意味っていったい……?
# 何も教えてないし、アドバイスもしていない(^^;
##しかも、主人公が全然関係ない状態で喧嘩は収束しますしねぇ。


紅屋とか音子とか俊夫とか、ぱすてるキッチンをプレイした人にはにやりと
出来るシーンがありますね。

で、「香梨エンドきぼー」と叫ぼうと思っていたのですが……全キャラクリア
すると、香梨シナリオが現れてびっくり。しかしこのシナリオ……みんな完全に
キャラ変わってるし(^^;
しかし……最後の最後で、こんな切ないストーリー読ませなくても……。
最後はもうちょっとすっきり終わって欲しかったかな。
# ということで、一実エンドきぼー(笑) むしろ、三姉妹丼エンドでひとつ(笑)



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