牝奴隷-メドレイ-〜犯された放課後〜
ブランド名 アトリエかぐや ジャンル 学園陵辱AVG
発売日 2005.09.30 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(152x226x41mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 2.11GB(DVD-ROM)
原画 M&M シナリオ 神無月ニトロもみあげルパンR
近江達裕、速水漣
音楽 21曲、井出今日子&根岸咲 なし
音声 女性キャラフルボイス、一色ヒカル榎津まお、青川ナガレ、飯田空、歌織、
柳沢和哉、KAZUMA
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 96枚
おまけ CG鑑賞、Hシーン鑑賞、音楽鑑賞
対象属性 学園物、凌辱、調教、ご主人様、黒髪、ストレートロング、首輪、女教師、幼馴染み、
赤髪、ボブカット、ヘアバンド、人妻、母乳
1プレイ時間 4〜5時間 お奨め度 6

レビュー
概要
全国でも名門として知られる私立辰陵学園に通う主人公は、学園創立者である
「高宮家」の血を受け継いでいた。最愛の姉と二人暮らしをしていた主人公は、
ある日その姉から3人の女性を奴隷にして欲しいと依頼される。姉の言うこと
には盲目的に従う主人公は承諾し、3人の女性を奴隷とするための計画を練り
始めるのだった……という、学園陵辱アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

高宮紗月(たかみやさつき)。(CV:榎津まお)
主人公の姉で、亡くなった父の跡を継いだ高宮家当主。学園創始者の一族と
いうことで、学園では「旧校舎の闇聖母様」「辰陵学園の真の支配者」
「破戒の黒い女神」などとおそれられている。
どんなメニューでも味付けは醤油味にする。さらに、好きな物しか入れない。
主人公のことを溺愛しており、主人公の望むことならなんでもやらせる。

神崎明日香(かんざきあすか)。(CV:一色ヒカル)
学生自治会会長。学生達から絶大な支持を集める、気高く美しく有能な女性。
凛とした雰囲気を持っているが、うち解けやすく親しみやすい女性。

長谷部留美(はせべるみ)。(CV:飯田空)
主人公のクラスの担任。責任感・正義感ともに強く、学生への態度は真摯。
問題を起こした学生にも優しく諭すように接する。

森野みなと(ものりみなと)。(CV:青川ナガレ)
主人公の幼馴染み。チアリーディング部所属。明るく元気な女の子。
一途で純粋でひたむきないい娘。

神崎慶子(かんざきけいこ)。(CV:歌織)
明日香の母親で、保護者会の会長。お人好しで人を信じやすい。

絵の方は色っぽく、すっきりとした絵柄。若干バランスの悪いところも見受けられ
ますが、肉感があり、構図もエロく、魅力的な絵柄だと思います。
CGは丁寧に処理されていると思いますが、汁の表現などはやや解りづらい気が
しました。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。会話に合わせてコロコロと変化
するため、感情移入はしやすいかと。
CGは差分無しだとそんなに枚数は多くないのですが、差分がかなりの枚数用意
されていますので、充分な数があると思います。
あと、シーンの切り替わり時に頻繁に出るアイキャッチはちょっとウザいかも。

キャラクターは大人しく落ち着いた雰囲気のキャラクターが多め。みなとは元気
なんですが、それでも大人しい感じがします。自己主張がやや弱く、今ひとつ
インパクトに欠けるように感じました。
あと、紗月は異様に色気たっぷりで、学園の理事長か何かだと思っていたので、
普通に制服を着て出てきたときは、何のコスプレかと思いました(^^;

音声はキャラとのマッチングは特に問題なし。演技の方も良好です。
ただ、基本的にぼそぼそ喋るような印象があってやや聞き取りづらく、
陵辱シーンなどは大声で叫んだりするためレベルの調整がし辛いですね。
淫語にはピー音が入りますが、「ん」の上にかぶせただけという感じで、
ほとんど違和感なくまる聞こえです。

音楽はおどろおどろしい雰囲気の曲が多め。次いで、静かで落ち着いた印象の
曲でしょうか。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもキーボードで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はそこそこ軽快。ただ、画面の書き換えで若干待たされます。
スキップ動作は比較的高速。

セーブ箇所は100箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とシーンタイトルが保存されます。
数としては、選択肢の数は少なく、分岐も明確なため、これだけあれば充分
かと思います。使い切ることはないでしょう。

システムはマップ移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
マップは移動場所にカーソルを合わせるとそこにいるキャラクターが表示され、
その中から誰に会いに行くかを選びます。
特定の条件を満たすと、タイトルメニューに追加シナリオが出現する、シナリオ
追加型のシステムになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能。
主人公の名前は「高宮遼(たかみやりょう)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公が紗月から3人の娘を奴隷にしてくれと頼まれるところから
始まります。誰か1人をターゲットとして近づいていき、弱みを見つけ出して
脅迫し、奴隷として調教していく……という感じ。

前半は、結構穏やかな日常が描かれます。もっとも、主人公の目的は狙った
ヒロインに近づいて弱みを握ることなので、平和な雰囲気ではありませんが。

中盤は、弱みを握り調教していくパート。ここでは調教が不完全で、女の子も
結構普通に接してきます。

終盤はシナリオによって変わってきますが、基本的に徹底的に堕とすパート。
かなりキツい凌辱があり、輪姦・獣姦お手のもの、という感じです。

ラストはほとんど救いのないような終わり方。一部、情が移った終わり方も
あるのですが、それすらもラブラブな感じではありません。
なので、どうしても後味の悪さが漂いますね。

まずプレイしていて気になったのは、「高宮」の設定。学園の創始者の一族と
いうことで、皆から一目置かれたり恐れられたりしているのですが……何故
そこまで避けられるのか、最初の舞台背景説明がないため、理解するのに
かなり時間がかかりました。というか、理解しきれないまま終わったというか(^^;
理事長の息子だとしても、ここまで避けられんだろ……。

そして、調教していく過程がでたらめ。まず、弱みを握るためにヒロインに
近づくわけですが、雑魚キャラをけしかけて失敗したり、弱みを握ったと
思ったら反発されたりして上手く行かず、最後は力業の脅迫で無理矢理
奴隷にするような感じ。
さらに、調教を初めても、最初は全然屈服せず、からかわれたり、甘えられ
たりするような感じで、全然緊迫感がありません。それに主人公がキレて、
無理矢理襲い掛かってさらに小馬鹿にされたりするスパイラル。
主人公、調教の才能ゼロです(^^;
終盤は吹っ切れたのか開き直ったのか飽きたのか、輪姦や獣姦、紗月に
後押ししてもらうような形になり、すると突然ヒロインは大人しくなったりして、
正直面食らいました。ぽかーんです。
特筆すべきは、主人公がほとんど手を下さないこと。……やっぱ、主人公は
調教の才能ないってことですかね(^^;

さらに、ヒロインによって扱いが違いすぎ。明日香と紗月はかなり優遇されて
いて、エンディングもハッピー系とバッド系が選べたりするんですが(まあ、
ハッピーと言っても手放しでハッピーではないですが……)、みなとと留美に
いたっては、選択の余地もなくきっついエンドに向かいます。
さらに、イベント(Hシーン)の数でも明日香がぶっちぎり多くて、みなとと留美は
ホントにおまけのような感じです。

あと、一人のヒロインにターゲットを絞ってずっと会い続けている分には特に
問題はないのですが、全員とまんべんなく逢ったりしていると、途端に整合性が
崩壊するのはもはや恒例行事ですね。いい加減なんとかして欲しいところです。
まあ、今作はアイテム集めみたいなものはないので、オンリープレイでも問題は
ないんですけど。
通常イベントを何度も同じ物を見せられるのは勘弁して欲しいところです。
「整合性保つくらいなら、Hシーンのボリューム増やすよ!」といった感じなの
でしょうか。これぞアトリエかぐやクオリティ。

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺は長め。描写も濃厚です。
ただ、先述の通り、ヒロインによってかなり回数に偏りがあります。
また、主人公の手による調教は、主人公が調教へったくそなのもあって、最後
にはごく普通のHシーンになっていたりと、今ひとつ面白みがありません。
終盤の怒濤の凌辱劇は確かに濃厚なんですが、主人公以外のキャラが幅を
利かせたり、獣が活躍したりと、かなり異常なシーンが多いため、ちょっと引く
人も多いかもですね。
なので、純粋に「Hシーン」としては、あまり楽しめないかもです。

テキストはちらほら誤字が見受けられますが、それほど気になることはない
かと思います。ただ、後半になればなるほど増えてくるのは、ライティングや
デバッグの集中力が切れてるような感じがして、あんまりいい気分ではない
ですけど。もう少し丁寧に出来ないですかね。特にクライマックスは。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は約1ヶ月半。1日ずつプレイするタイプですが、平然とぽんぽん
日付は飛びます。

ワンプレイは4〜5時間。サクサクプレイできて、結構短く感じました。

難易度は低め。選択肢の数は少なく、分岐も明確なので、苦労することはない
かと思います。
総評
お奨め度ですが、一風変わった調教・凌辱物が好きな人にお奨め。
主人公の手による調教は、空回りしている感じでちょっとコミカルな印象が
漂う感じですが、終盤の凌辱はかなり濃厚で、凄惨なシーンもあって、充分
盛り上げてくれます。耐性のない人にはかなり辛いかもですけど。

ただ、調教の傾向が変わった瞬間、突然ヒロインは堕ちる感じで、展開は
かなり強引に感じますし、主人公の設定が曖昧なまま進むので、感情移入も
し辛く、今ひとつ楽しみきれません。

また、ヒロインによって格差がめちゃめちゃ激しく、みなとや留美が好きな
人には物足りない作品だと思います。まあ、私は明日香がお気に入りなので
それなりに満足は出来またしけど。……後半の凌辱はキツかったですが。

そして、主人公は一見クールなんですが、調教があまり上手くないうえに
計画性もなく、かなりヘタレなので、爽快感もありません。
終盤までは調教も中途半端で、堕としていく過程もあまり楽しめず、ある時を
境に突然堕ちる感じなのは、どうにももったいないです。

全体的に、かなり中途半端感の漂う、勿体ない作品だと思いました。
キャラが少ない割にはうまく個性を出し切れず、主人公も感情移入しづらい
キャラクターで、設定も分かりづらく、折角の素材が上手く活かされていない
印象が強いです。
せめてもう少し「高宮」の設定を事前に明らかにして、ヒロイン間の格差を
もう少し狭めつつ、調教していく過程を丁寧に描いてくれれば、もっと良く
なったんじゃないかなー、と思うんですが。
欲を言えば、各ヒロインとのラブラブなHシーンも欲しかったところです。
特にみなとと留美は、冷遇されすぎですよ……。

明日香の「はいはい、わかりましたよ、ご主人サマ」みたいなおざなりな
奴隷っぷりとか、紗月のおあずけを喰らって拗ねているところなんかは
かなり可愛らしくて好きなんですけどね。

最後に。慶子、完全にとばっちりですね(^^;


ところで、このゲームは紗月から「3人の女性を奴隷にしろ」と依頼を受ける
ところから始まるわけですが……てっきり3人をまとめて奴隷にするのかと
思ったら、基本的には1人ずつで終わりなんですね(^^;
ちょっと面食らいました。てっきり、3人を奴隷にして、初めて紗月との
Hシーンが拝めると思ってましたから。
まあ、全員のエンドを見ないと紗月ルートには入れませんから、ある意味
全員を奴隷にはしているわけですが……1人ずつでいいのかよ(^^;

あと、「高宮」の設定や、紗月の思惑は、紗月ルートで明かされますけど、
ここまで引っ張る必要はあったんですかね。それほどたいした設定でも
ないですし、早々にバラした方が、感情移入し易かったのでは。



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