ないしょのティンティンたいむ
ブランド名 BLUE GALE ジャンル 学園生えちゃってどうしよう!?ADV
発売日 2005.08.26 定価 \7,800
パッケージ 紙製パッケージ(152x215x27mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 6.49GB(DVD-ROM)
原画 鋼丸SS シナリオ 峰ヶ谷津乃依
音楽 14曲、I've、C.G mix あり(1曲、OP)、詩月カオリ
音声 女性フルボイス、桜川未央、楠鈴音、KOHIRO、寧々、吉川華生、かわしまりの
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 99箇所+オートセーブ1箇所 CG枚数 72枚
おまけ 音楽鑑賞、CG鑑賞、シーン鑑賞
対象属性 ふたなり、ギャグ、コメディ、学園物、レズ、ツインテール、リボン、ストレートロング、
後輩、緑髪、お下げ、先輩、ボブカット、白衣、触角、ピンク髪、魔女っ子、魔法少女
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 7

レビュー
概要
チアリーディング部に所属する主人公・亜依は、体力不足と、苦手な勉強を
克服するため、マッドサイエンティストな先輩に、体力増強と記憶力増加の
薬を調合してもらう。しかし亜依は誤って、用量を間違って服用してしまう。
次の日、朝起きた亜依が股間を見てみると、そこにはなんと男性器が生えて
いたのだった。果たして亜依の運命は……という、学園生えちゃってどう
しよう?!ADV。なんだそのジャンル(^^;
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

桜葉亜依(さくらばあい)。(CV:桜川未央)
本作品の主人公。チアリーディング部所属。彼氏がいないことを気にしており、
なんとか男性に持てるようになろうと日々努力する。明るく前向きでノリの
いい女の子。学力不足と体力不足を克服するため薬を作ってもらうが、用量を
間違えてふたなりになってしまう。

朋坂理奈(ともさかりな)。(CV:楠鈴音)
亜依の幼馴染みで、お金持ちのお嬢様。亜依のことが大好きで、常に亜依と
一緒に行動し、亜依の事を一番に考える。亜依が好きな余り、暴走する事も。
# 「それでこそ亜依ちゃんです!! 私の親友であり相棒であり下僕です!!」
# ……下僕なんだ……(^^;

笠井千菜美(かさいちなみ)。(CV:寧々)
チアリーディング部に所属する、亜依の後輩。亜依のことが好きで、亜依を
見かけると抱きつこうとする。明るく元気いっぱいな女の子。
# 「ええ、前日家族で賭けマージャンしてそのまま寝落ちしまして、学園に
# 行くのが面倒くさくなって」……どんな家族や……(笑)

沢田雅恵(さわだまさえ)。(CV:吉川華生)
新聞部に所属する先輩。理奈に敵視されており、顔を合わせる度にもめ事が
発生する。学園の情報を全て牛耳っている。

真下部沙紀(まかべさき)。(CV:KOHIRO)
生物化学室にこもって日々研究を続けるマッドサイエンティスト。天才的な
頭脳を持っており、数々のオーバーテクノロジーな発明を行っている。
主人公の従姉妹。

沢田瑠璃(さわだるり)。(CV:かわしまりの)
亜依の後輩で、千菜美の親友。普段はおどおどしていて大人しいが、学園を
守る魔法少女、マジカル★ルリに変身する。

絵の方は可愛らしく活き活きした絵柄。ただ、ちょっとバランスが悪かったり、
シーン毎のばらつきが大きいように思えます。
CGは明るく発色の良い色遣いで、わかりやすいですね。ただ、ちょっと粗く
見えるところもありますが。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともあり。シーンに合わせてコロコロと切り
替わり、アクションも大きくわかりやすいです。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。基本的に明るく元気いっぱいなキャラが
多く、ドタバタな毎日が描かれます。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
雅恵の醒めたようなクールな声が、すっごくツボにハマりました。
亜依や千菜美は元気いっぱいで活き活きしていていいですし、感情移入は
し易い感じですね。

音楽は明るくコミカルな曲が多め。作品の雰囲気を上手く醸しだしてくれて
いると思います。

ゲームを開始すると、ちょっと長めのプロローグの後にオープニングアニメー
ションが流れます。
歌は明るくノリのいい曲で、合いの手も可愛らしく、ちょっとおバカな雰囲気も
漂う、とても楽しい歌ですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、テンポ良くパタパタと
切り替わるので、見ていて楽しいです。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー
ボードで可能ですが、メニュー操作等は出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声は自動的に再生され
ます。通常のメッセージ送りもホイールで可能です。
ただし、バックログから抜けるためには、いちいち戻るボタンをクリックしな
ければならないのは煩わしいですね。右クリック等で戻りたいところです。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作はそこそこ高速です。

セーブ箇所は99箇所+オートセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内日付と時間帯、場所が保存されます。
数としては、エンディングはそこそこあるものの、選択肢はあまり多くない
ため、これだけあれば充分かと思います。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。クリアする度に選択肢が増える、
シナリオ追加型のシステムになっているようです。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「桜葉亜依(さくらばあい)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公が薬を飲み、ふたなりになるところから始まります。仲良しの
女の子達にそれがバレて、関係が変わっていく……という感じです。

ストーリーは終始明るくコミカルに進んでいきます。個性豊かなキャラクター
達との会話はとても楽しく、ギャグがそこかしこにちりばめられています。
テンションも高く、ノリと勢いで突っ切るようなストーリー展開は、見ていて
とても楽しく、気持ちよくプレイできました。

ラストもそのまま突っ走って終わりという感じで、最後まで一貫した雰囲気は
とても好感が持てました。

特筆すべきは、主人公が女性だということ。しかも、周りにいるキャラクターも
ほとんどが女性で、主人公がふたなりになることによって、関係が変わっていく
ところが描かれています。まあ、元々主人公の事を好きな女の子が多いため、
ふたなりになってこれ幸いとアタックしてくることが多いわけですが。
そして、その周りの勢いに押し切られ、流されていく主人公を見ているのは
なかなか楽しいです。
ただ、女性が主人公の常で、感情移入はややし辛く、一歩引いて客観的に見て
しまいがちですね。まあ、それでも充分楽しいと思いますけど。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されています。尺の方はやや短めで、
描写も比較的あっさりです。
特筆すべきは、主人公が女性で、まわりのキャラも女性だと言うこと。
言ってしまえばレズばかりなのですが、主人公がふたなりなこともあって、
一風変わったエッチシーンが用意されています。
ただ、本番はやや少なめで、ライトなシーンが多く、バリエーションも
あまり用意はされていません。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、ノリが良く勢いのあるテキストで、
読みやすく、読んでいて楽しいです。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は2週間。1日ずつプレイしていくタイプです。

ワンプレイは5〜6時間。思ったより長めでしたが、1度クリアすればかなり
共通部分が多いため、スキップを使えばかなり短縮できると思います。

難易度は並。シナリオ追加型のシステムで、攻略順がある程度決められて
いるため、狙ったキャラをクリアするのは難しいです。
まあ、シナリオが追加されるポイントは比較的解りやすいので、それほど
苦労することはないかと思います。
総評
お奨め度ですが、明るくコミカルでおバカなストーリーが好きな人にお奨め。
ノリが良く、会話も面白くて、何も考えず楽しめる、バカゲーすれすれな
作品で、勢いで突っ走るストーリーは読んでいて小気味よいです。

展開は結構突拍子もなく、深く考えるとあちこちに疑問点が出てくるかも
知れませんけど、コメディ作品にストーリー性や脈絡を求めてはいけません。
そもそも、沙紀の存在や薬からして、かなり無茶ですし(^^;

最後まで一貫した雰囲気で、テンポ良く進みますので、一気にプレイ出来る
感じです。全体的にややボリュームは少なめに感じますが、エンディングは
結構な数用意されていますし、サクサクとプレイできるのでそれほど物足り
なさや不満は感じませんでした。定価もちょっぴり安めですしね。

主人公が女性で、Hシーンが独特で、エロさという点ではやや物足りなさが
あるかも知れせんが、一貫してコミカルな展開はとても楽しいですし、
伽セクターや雰囲気が気に入った人には文句なくお奨め出来るかと。

最後に。学園長……なんで人形抱いてんスか……(^^;



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