あまなつ-あるまなつのはじめてのお話-
ブランド名 CHUABLE SOFT ジャンル 真夏のミッションスクール純愛アドベンチャー
発売日 2006.06.23 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(184x260x40mm) マニュアル A4用紙2つ折り
DISC容量 disc1 : 620.2MB、CD-DAなし
disc2 : 620.2MB、CD-DAなし
disc3 : 559.6MB、CD-DAなし
原画 ぎん太 シナリオ 草壁よしお、師がない弟子森崎亮人
大竹雅樹、阿羅本景
音楽 29曲、けんせい(The Silver Seats) あり(3曲、OP・ED・挿入歌)、
佳織みちるRita
音声 あり、高城琉依、岩泉まい計名さや香奥山歩金松由花
原田友貴、谷中麻衣、永井ちひろ、永倉仁八、滝沢アツヤ
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 87枚
おまけ CG、Scene、Music、Character
対象属性 学園物、純愛、ほのぼの、幼なじみ、赤髪、ポニーテール、オーバーニーソックス、
シスター、金髪、女教師、ウェディングドレス、ショートカット、後輩、ツインテール、
ピンク髪、リボン、先輩、黒髪、ストレートロング、眼鏡っ娘
1プレイ時間 6〜7時間 お奨め度 6

レビュー
概要
父親が海外出張に出たため、9年ぶりに故郷の海部ヶ瀬に帰ってきた主人公。
そこで従妹と再会し、学園では様々な人と出会う。果たして主人公は、どんな
夏を過ごすのか……という、真夏のミッションスクール純愛アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

綾瀬真魚(あやせまお)。(CV:高城琉依)
主人公の従妹で幼なじみ。9年ぶりに再会し、一つ屋根の下で暮らすことになる。
学園でもクラスメイト。明るく元気いっぱいで、ちょっびり世話焼きの女の子。

ソフィア・由花莉・三島(そふぃあ・ゆかり・みしま)。(CV:奥山歩)
主人公の担任の先生で、シスター。おっとりほんわかした女性。隙だらけに
見えるが、神に仕える身のため身持ちは堅い。

海野紗智(うみのさち)。(CV:谷中麻衣)
主人公のクラスメイト。水泳部。明るい……というか、のーてんきな女の子。
スライム並みの知能しかない(笑)

大津奈美(おおつなみ)。(CV:永井ちひろ)
主人公のクラスメイト。ほんわかした雰囲気だが、言うことは結構言う女の子。
ちまっこいものをみると抱きしめ癖が発動する。

御薗木桜子(みそのぎさくらこ)。(CV:岩泉まい)
主人公の後輩。聖歌隊に参加している。世間知らずでちょっぴり天然な女の子。
お兄ちゃんが大好きで、主人公も兄のように慕う。

風見涼夏(かざみすずか)。(CV:計名さや香)
桜子の姉的存在の女性。クールで知的、なんでもこなせてしまう完璧な女性。
主人公に対しては厳しく接する。

はるさめ。(CV:金松由花)
無人島で出会った謎の少女。本名・近藤春雨、通称・ハル。
傍若無人で破天荒、天真爛漫で天衣無縫なやりたい放題娘。ただし頭は良く、
言われたことはきっちり守る。超絶バイリンガル。

香織(かおり)。(CV:谷中麻衣)
喫茶店・ポッツォの店長の妻で、ソフィアの親友。明るく気さくなお姉さん。
女の子に大胆な服装をさせるのが趣味。

絵の方は独特の雰囲気を持った可愛らしい絵柄。表情やポーズがとても活き
活きしており、非常に魅力的です。
CGは明るく発色のいい色遣いで、よく映えます。ちょっとべたっとした印象の
絵もあったりはしますけど、まあ許容範囲。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。そんなに派手さはないのですが、
気持ちが良く伝わってきて、感情移入しやすいです。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。メインキャラは色んな方向性のキャラが
揃っていて、サブキャラは基本的に明るく気さくな感じのキャラクターで固めて
いるような感じです。
奈美がものすごくらぶりー(^^)

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
とても活き活きしていて感情移入しやすいです。特にはるさめは、破天荒で
めちゃくちゃなキャラクターを、活き活きのびのび演じられていて、途中
英語なんかもすらすら喋ったりと、ホントに多彩なところを見せてくれて、
とても嬉しかったです。

音楽はゆったりほのぼのとした曲が多め。作品の雰囲気を優しく包み込んで
くれるような感じです。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
というか、プロローグ自体がアニメーションになっています。
歌は落ち着いた雰囲気の爽やかな歌で、とても聴き心地がいいです。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもので、特筆すべき点はないですが、
プロローグ部分のアニメーションはなかなか良く動いていていい感じです。

エンディングも歌あり。優しく包み込むような曲で、とても穏やかな気持ちに
なれる、染み入ってくるような歌ですね。

また、挿入歌も用意されています。静かでしっとりとした曲なんですが、ちょっと
ボリュームが小さく、流れていることに気付かないこともしばしば。
かといって、BGMの音量を上げると、通常時がうるさいですし……。
ちょっとバランスが悪いですね。もったいないです。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。ただし、マウスカーソルが
Window内に入っている必要があります。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。画面の切り替えでひっかかる感じです。ただ、演出効果
スキップをONにすれば、ほとんど気にならなくなるかと。
スキップ動作はやや遅め。

セーブ箇所は100箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と章タイトルが保存されます。
数としては、シナリオの分岐が明確なため、これだけあれば充分かと。

システムはマップ移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。
移動場所には誰がいるのか表示されますし、次のシーンに進む場所も表示
されているため、特に迷うこともなく進められるかと。
また、条件を満たすと選択肢(移動場所)が増える、シナリオ追加型の
システムになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「常磐彼方(ときわかなた)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公が9年ぶりに海部ヶ瀬に戻ってくるところから始まります。
久しぶりに再会した幼なじみの従妹と一つ屋根の下で暮らしながら、学園で
出会った仲間達と、街ぐるみのお祭り「翠鱗祭」に向けて、結束を固め、
様々な経験をしていく……という感じ。

前半はヒロイン達と出会っていく、明るくコミカルな展開。個性豊かな
キャラクター達との会話はとても楽しく、またほのぼのとした日常を楽しむ
ことが出来ます。

後半は各ヒロイン個別ルートとなり、ヒロインの抱えた様々な問題と直面し、
乗り越えていって絆を深めていくという展開。

ラストはすっきり綺麗に終わり、クリア後の気分は爽快です。

特筆すべきは、この街には人魚の伝説があり、主人公の母親は「人魚の呪い」
と呼ばれる病で亡くなっており、主人公はそれを助けようとして、その時の
ショックで海が嫌いになっています。
これにより、通常の学園物とはひと味違う、ファンタジックな展開を楽しむ
ことが出来、主人公もキャラクターをつかみやすくなっています。
その反面、リアリティは薄れ、ご都合主義に感じてしまうこともしばしば。
シナリオによってはもはや意味不明なイベントが発生することもあって、
かなり違和感がありました。

また、シナリオによってややばらつきがあり、特にサブキャラの設定はかなり
揺らいでいるように感じられました。
そして、どのシナリオも総じて描写不足・説明不足で、特に後半は端折りすぎで
かなり強引な展開が目立ち、説得力に欠けている気がします。
信念を持っているキャラクターが、ちょっとしたイベント1つでその信念を曲げて
しまうのは、いくらなんでもご都合主義が過ぎるのでは……。

それと、このゲームのタイトルは「あまなつ」ということで、各所に「甘夏」が
出てくるのですが、その使い方が強引すぎます(^^;
「とりあえず使っとけ」というのがありありと感じられて閉口しました。
そんなに無理に使わんでも……。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されており、尺の方はそこそこ。描写は
比較的ライトです。2回戦も用意されています。
ヒロインはみんな初めてなのですが、初めてでいきなり2回戦に突入なんて
こともやってのけます。
内容は純愛系のごく普通の内容がほとんど。ただ、シチュエーション……と
いうか、場所は様々です。

テキストは誤字等はほとんど目に付かず、テンポも良く読みやすいテキストだと
思います。
プレイ時間・難易度
ゲームは6/18(日)から始まります。
ゲーム期間は2ヶ月弱。基本的に1日ずつ進めていくタイプですが、イベントの
ない日は飛ぶこともあります。

ワンプレイは6〜7時間。サクサクとプレイできるため、プレイしやすい長さかと。
また、全体の半分以上は共通部で、シナリオが分岐する所でセーブしておけば、
そこからロードして別のシナリオに入れるようになっています。

難易度は低め。狙ったヒロイン寄りの選択をしていればOK……というか、全員の
フラグを同時に立てることも出来るようで、シナリオ分岐の選択で誰のシナリオに
入るかが決められます。
ただ、クリア順制御がありますので、条件を満たしていないとシナリオに入る
選択が出てこないキャラもいますから注意が必要です。
総評
お奨め度は、まったりほのぼのした純愛ストーリーが好きな人にお奨め。
ごく普通の学園純愛ストーリーに、人魚の伝承や翠鱗祭が入ることで、独特の
雰囲気を醸しだし、アクセントになっています。

また、キャラクターはみんな魅力的で活き活きしており、個別ルートに入っても
他のヒロインがストーリーに絡んできますし、サブキャラも非常に魅力的で、
幅の広い、広がりのあるストーリーが楽しめます。
シナリオによって展開は全然違いますし、色んなお話が楽しめます。

ただ、個別ルートはかなり駆け足で、説明不足・描写不足が激しいため、
ともすれば話について行けずにぽかーんとすることも。
もう少し個別ルートは丁寧に描いて欲しかったなー、と思いました。

ほのぼのした雰囲気はとても心地よく、キャラクターも魅力的でいいのですが、
展開がどうにも駆け足で、しかも説明不足・描写不足のため、登場人物が勝手に
問題を解決してしまうようで、プレイヤー置いてけぼりな展開が目立つのは残念。
そして、ストーリーも一山越えてすぐエンディングという感じでやや盛り上がりに
欠け、どうにもインパクトが弱いです。

全体的に見るとそこそこまとまってはいると思いますし、キャラクターも活き活き
していて魅力的ですし、色んな展開が楽しめるのはいいのですが、どうにも盛り
上がりきらない、物足りない、印象に残りづらい、普通の作品になってしまって
いるように感じます。もう少し、どこか突き抜けたところが欲しいところですね。
でもまあ、雰囲気はなかなかいいですし、キャラクターも魅力的ですから、
雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。

最後に。「ケダモノ」「兄様、フケツです」「最低ね」「見損ないました」
「女なら誰でもいいのね」「ヘンタイの極みだね」「見下げ果てた野郎だぜ」
……これは何の罵倒大会ですか(^^;


トリアーリを経由して大学に入る……って、プリンチペスは中学生!?(^^;
ハスターリ、プリンチペス、トリアーリが、それぞれ6・3・3学年らしいですし……。
い、いいのかなあ……(^^;

で、だ。奈美エンドきぼー(T_T)
しかし、海野紗智(うみのさち)、大津奈美(おおつなみ)って、なんて投げやりな
ネーミングなんですか(笑)



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