みはる〜あるとアナザーストーリー〜
ブランド名 Purple Software ジャンル アドベンチャー
発売日 2006.08.11 定価 \4,000
パッケージ 紙製パッケージ(182x256x40mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 1.55GB(DVD-ROM)
SOUND DISC : CD-DA=106.2MB、CD-DA4トラック
原画 岩崎考司 シナリオ 守屋天
音楽 BlasterheadBlueberry&Yogurt
マッツミュージックスタジオ
yan(鳥煮亭)、株式会社ランティス
あり(2曲、OP・ED)、橋本みゆき
音声 あり、木村あやか、三枝霞見、美咲ゆうか、楠鈴音、一色ヒカル、三咲里奈、茶谷やすら
金田まひる、小池竹蔵、倉田まりや、伊藤涼、越智悠、北原かなん
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 180箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 16枚
おまけ CG鑑賞、Hシーン鑑賞、オートデモ
対象属性 純愛、学園物、ファミレス、ウェイトレス、萌え、ストレートロング、ツインテール、触角、
黒髪、委員長、お嬢様、裸エプロン、体操着、ブルマ、金髪、ヘアバンド、女教師、
アホ毛、ボブカット、ボクっ娘、保母さん、お兄ちゃん、紫髪、ショートカット
1プレイ時間 6〜7時間 お奨め度 6

レビュー
概要
私立望ヶ丘学園3年生になり、ファミレス『ヴィオーラ』でアルバイトをする
ようになってから1年が経過した主人公。学生生活最後の夏休みを控え、
クラスメイトの美春にヴィオーラでの短期アルバイトの話を持ちかける。
そして、美春と一緒にアルバイトをするようになり、二人の関係が徐々に
変わっていく……という青春純愛アドベンチャー。

このゲームは、2006年2月24日に発売された「あると」(以下、前作)の
一年後を描いたアナザーストーリーになっています。
設定などは前作のままで、誰とも結ばれなかった状態から始まります。
人物紹介や舞台説明等はないため、これをプレイする前に、前作を
プレイしておいた方が無難でしょう。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

妹尾美貴(せのおみき)。(CV:三咲里奈)
ヴィオーラ店長。真面目で有能で気の利く優しい女性。みんなの相談にも
のってくれる頼れるお姉さん。

加賀美翔子(かがみしょうこ)。(CV:楠鈴音)
ヴィオーラ社員。小さくてお子様っぽいが、仕事に関しては有能で新人の
教育もしっかりこなす。感情が高ぶると噛みつくクセがあるが、最近では
回数は減っているらしい。1回しか噛みつかれなくてちょっと寂しい(笑)

橘恵(たちばなめぐみ)。(CV:三枝霞見)
主人公のクラスメイトでアルバイト仲間。3年生になって、学生会にも入る。
料理の腕は抜群で、調理師を目指して日々努力する。明るく気さくで親しみ
やすい女の子。

桜岡美春(さくらおかみはる)。(CV:木村あやか)
主人公のクラスメイトで学生会会長。真面目で堅物な印象があるが、実は
照れ屋でやきもち焼きな一面も。

若菜千歳(わかなちとせ)。(CV:美咲ゆうか)
学生会副会長。園芸部と掛け持ちしている。主人公の妹的存在。

橘沙織(たちばなさおり)。(CV:一色ヒカル)
恵の姉で、今年から望ヶ丘学園で教師として働いている。優しく包み込む
ような雰囲気のおっとりした女性。

鳳みずは(おおとりみすは)。(CV:金田まひる)
昨年の学生会会長・瑞穂の妹。明るく元気いっぱいな女の子。主人公に
対しては横柄な態度を取る。

美里祐子(みさとゆうこ)。(CV:倉田まりや)
近所の幼稚園で働く保母さん。ほんわかとした優しい雰囲気の女性。

ソフィア。(CV:北原かなん)
幼稚園に通う女の子。ハーフだが日本語以外話せない。積極的で、園児達の
リーダー的存在。

さくら。(CV:越智悠)
幼稚園に通う女の子。引っ込み思案で大人しい女の子。

鳳瑞穂(おおとりみずほ)。(CV:茶谷やすら)
昨年の学生会会長で、現在は大学生。のほほんとしてつかみ所のない女性。

絵の方はほんわかとした雰囲気の柔らかいタッチでとても可愛らしく、肉感も
たっぷりの魅力的な絵柄だと思います。
CGは明るめの発色で丁寧に処理されていて、見栄えも良くていいですね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。あきれた顔や照れた顔がすっごく
可愛らしいです。

キャラクターは基本的に前作のキャラクターですが、1年が経過しているので
少しずつ性格は変わっている感じです。翔子があんまり噛まなくなったのが
大きいかも(笑)
千歳可愛いなー。みずはもなかなかいい感じ。
そして、なんといっても美春。前作よりもさらに可愛らしく魅力的に描かれて
いて、メインヒロインに相応しいです。

音声はみなさん慣れたもので、キャラクターとのマッチングも良く、演技の
方も問題なし。ただ、秋人の声は、さすがにちょっと無理がありますね(^^;

音楽はほのぼのとした楽しくなるような曲が多め。静かでゆったりした曲も
多く、作品の雰囲気を柔らかくしてくれます。

オープニングはありませんが、タイトルメニューで主題歌が流れます。
歌は前作と同じものですね。

エンディングは歌あり。しっとりと落ち着いた曲で、余韻を楽しめるいい歌
ですね。何よりも、エンディングに入る演出がいい感じです。

また、1箇所だけ本編中にも短いアニメーションが使われるのですが、これが
なかなか上手く使ってあって良かったです。

また、タイトルメニューでしばらく放置すると、オートデモが流れます。
このオートデモでは前作が始まるさらに前の話が入っていて、これを見れば
より作品を深く知ることが出来ます。1本あたり10分ぐらいのデモになっていて、
内容はかなり充実しており見応えたっぷりです。必見。
# 「違うの、本当に違うんだからぁぁぁっ」(笑)
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールに対応、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作もそこそこ高速です。
キャラによってメッセージの色が違っているのは解りやすいのですが、一部
ちょっと見づらいキャラもいますね。まあ、自分で好きな色に変更出来ます
ので、たいした問題ではありませんけど。

セーブ箇所は180箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とゲーム内日付、自由記述の
コメントが保存されます。
数としては、選択肢が極めて少ない……というか、ほぼ1本道なので、こんなに
いらない(笑)
まあ、あって困るものでもないですが。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
というか、選択肢はほとんどないため、ほぼノベルですね。

この作品にはプロテクトが施されており、初回起動時のみディスクチェックが
入ります。それ以降はディスクレス起動可。
バックグラウンドでの動作は可能です。
主人公の名前は「成瀬将人(なるせまさと)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは前作から1年後、主人公達は3年生の夏休みに差し掛かるところから
始まります。そろそろ進路を決めなければならず、目標に向かって努力して
いきつつ、美春との関係も築いていくような感じです。

前半で美春もアルバイトを始め、中盤で気持ちを確かめ合い、後半でラブラブな
毎日を送っていくという、100%純愛ストーリーになっています。
もちろん他のキャラクターもストーリーに絡んできて、とても自然で感情移入
しやすい展開になっています。

ラストはもちろんすっきり綺麗に爽やかに終わるのですが、エンディングへ
入る演出が素晴らしいです。

H度は並。ヒロインは美春のみで、回数は2回です。尺の方はそこそこ長めで、
描写も比較的濃厚です。2回戦も用意されています。内容は純愛系ラブラブHで、
美春は初めてですから、初体験と、その後に1回で終わり、という感じですね。
回数的にはやや物足りない感もありますが、内容は充実していますし、雰囲気は
とても良くて、純愛系のHシーンとしては充分でしょう。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲームは7月10日の月曜日から始まります。
ゲーム期間は2ヶ月弱。基本的に1日ずつ進んでいきますが、中盤はかなり
飛び飛びになります。

ワンプレイは6〜7時間。そこそこ長いですが、1回プレイすればコンプリートに
なるため、全体で見ればそれほどボリュームはありません。

難易度は極めて低め。というか、選択肢は1つしかなく、それもストーリーに
絡まない、どうでもいいような選択肢です。
総評
お奨め度ですが、前作が好きで、美春が大好きな人にお奨め。
もはや美春ファンのために作られたような作品で、美春の魅力全開の内容に
なっていますから、美春が好きかどうかが全てです(笑)

真っ直ぐな青春純愛ストーリーで、心情描写も巧みで、キャラクターもとても
魅力的ですし、展開も自然ですんなりプレイできるかと思います。
前作では恵とひたすら張り合って、ちょっとつんつんした雰囲気だった美春の
可愛らしい一面をたっぷり楽しめる作品です。

ストーリーは一本道で一回クリアすると終わりですが、お話しはそこそこ長い
ですし、オートデモも結構ボリュームがあったりと、なかなか見応えはあると
思います。
CGはCG鑑賞の枠的には16枚と少なめですが、差分は結構ありますし、必要な
ところにきっちりと使われているため、少なく感じることはありませんでした。
とても魅力的な絵ですし、Hシーンの絵はH度も高く、充分満足出来るかと
思います。また、立ち絵も前作の使い回しだけでなく、新たに追加されて
いたりと、この価格にしてはかなり頑張っていると思います。

惜しむらくは、発売がイベント売りと通販のみで、なかなか手に入れられない
ことでしょうか。まあ、ターゲットが前作のファン、かつ美春が好きな人に
絞り込まれている感じですから、あまり数は出せないのかもですね。

お奨め度は 6 としていますが、前作が好きで美春LOVEな人なら、+2 ぐらい
しちゃってもいいかも知れません。
美春が好きな人には、美春の魅力がたっぷり詰まった満足できる1本だと
思います。

最後に。で、「みずは」の発売はいつですか?(笑)
# 「そふぃあ」の発売は……(笑)


ところで、この作品は前作の一年後で、大学への進学を勧められたりして
いるってことは……前作は……まあ、そういうことですね(笑)



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