ネコっかわいがり!〜クレインイヌネコ病院診療中〜
ブランド名 13cm ジャンル 発情ネコミミADV
発売日 2006.02.24 定価 \6,800
パッケージ 紙製パッケージ(164x238x36mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 1.32GB(DVD-ROM)
原画 戌角柾なつめえり シナリオ うつろあくた、西空康誠、M.Iwacock
音楽 18曲、U-ma、サイモンガー、33rpm あり(2曲、OP・ED)、Rita
音声 あり、森川陽子、杏露花梨、涼森ちさと、あさり☆
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 32箇所 CG枚数 70枚
おまけ CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞
対象属性 猫耳、尻尾、ピンク髪、ボブカット、アホ毛、しましま、赤髪、オーバーニーソックス、
眼鏡っ娘、ポニーテール、リボン、金髪、女医、白衣、陵辱
1プレイ時間 4〜6時間 お奨め度 4

レビュー
概要
主人公は、イヌネコ専門のクレイン診療所で先生の助手をやっていた。
主人公自身もイヌミミで、診療所に来るまでの記憶を失っており、先生の
治療を受けている。先生にこき使われ患者達に振り回されつつ、穏やかな
毎日を送っていた。果たして、この不思議な入院生活は、どういう結末を
迎えるのか……という、発情ネコミミADV。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

ウミ。(CV:あさり☆)
診療所に入院しているミケの猫耳娘。明るく元気一杯で好奇心旺盛。
我が侭放題傍若無人で、いつも主人公を振り回す。ノーマに懐いている。

ナミ。(CV:あさり☆)
ウミと双子のミケの猫耳娘。性格や言動は全くウミと同じで、見た目もほとんど
同じため、なかなか見分けが付かない。いつもウミと一緒に行動している。

フェイ。(CV:杏露花梨)
診療所に入院しているシャムの猫耳娘。基本的に明るく元気な娘だが、
躁鬱症状があり、悩んだりふさぎ込むと沈み込む。

ノーマ。(CV:涼森ちさと)
診療所に入院しているペルシャの猫耳娘。ほんわかとした落ち着いた雰囲気の
女性だが極度のぐうたら。寝るのと食べるのが大好き。空腹でのみ目を覚ます。
怠惰の象徴(笑)

クレイン。(CV:森川陽子)
クレイン診療所の先生。背が低く、胸もないため、どう見てもお子様。
それをコンプレックスに思っており、子供扱いされることを嫌う。

絵の方はほのぼのとした雰囲気の可愛らしい絵柄。柔らかいタッチで見ていて
和めます。
CGはやや淡いタッチの色遣いになっていて、ほんわかとした雰囲気を醸し出して
くれます。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。ポーズ変化はパターンはそれほど
多くないものの、アクションは大きくわかりやすいです。表情は会話に合わせて
ころころと切り替わり、コミカルな表情もあり、汗が垂れたりなど演出も凝って
いて、見ていて楽しいです。何より、耳がぴこぴこ動くのが最高に可愛いです(^^)

キャラクターは個性豊かな面々揃い。無邪気な双子、おっとりしたノーマ、
気の強いフェイと、みんな活き活きとしています。

音声はキャラとのマッチングはそこそこ。フェイのテンション高めの声は、
かなり無理しているような感じで、聴いていてハラハラしましたが(^^;
演技の方は特に問題なし。よく雰囲気が出ていて、感情移入もし易いです。

音楽はほのぼのとしたコミカルな曲が多め。次いで、静かで切ない雰囲気の
曲が多用されています。作品の雰囲気を柔らかく包んでくれる感じです。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はちょっぴりウィスパー系の可愛らしい歌。英語の歌詞が、独特の雰囲気を
出している感じですね。
絵はキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、どちらかと言うとイメージ
ムービーといった感じでしょうか。なかなか面白いですね。

エンディングも歌あり。通常のエンディングはオープニングと同じ曲のフル
バージョンが使われているのですが、トゥルーエンドのみ別の曲が使われて
います。こちらも英語の歌詞で、落ち着いた雰囲気の、染み入ってくるような
ちょっと切なさも漂ういい曲。絵の方もなかなか演出が凝っていて、途中に
語りが入るなど、なかなか良くできていると思います。
ただ、最初、このエンディングを見たときは、それどころじゃない精神状態
だったので、ただ呆然と見ているだけ、という感じでしたが(^^;
そのあたりは、詳しくは後述。
システム
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションによるフルキー
ボード操作サポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800xx600です。
動作は軽快。スキップ動作も高速です。

セーブ箇所は32箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。
数としては、それほど選択肢は多くなく、基本的に選択肢1つでシナリオが
分岐する感じなので、これだけあればなんとかなるかと思います。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
特定の条件を満たすと、トゥルーシナリオがプレイできるようになる、
シナリオ追加型のシステムになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「ジャック」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公がクレイン診療所で働いているところから始まります。
個性的な患者達を治療しつつ、毎日を平和に過ごしていきます。

前半はまったりほのぼのした平和な展開。ゲームは章立てて進んでいき、
各ヒロインのエピソードが1つずつ展開されていきます。
また、主人公は患者達を治療するわけですが、その方法が……はい、
もうおわかりですね。ええ、Hすることです。
なので、治療と称してHをしつつ、ほのぼのと毎日を過ごします。

後半は、突然雰囲気が変わって、サイコホラーっぽい展開になったり、
さらっとキツい設定が出てきたりと、なかなか凄い展開。
ただ、ラストは基本的にほのぼのした雰囲気で終わります。
トゥルーシナリオ以外は……。

トゥルーシナリオは、もう、なんというか、壮絶。
ほのぼのまったりした雰囲気はなりを潜め、サイコホラーっぽい展開に
輪をかけた、ダークで鬱々とした重苦しい展開が続きます。

ラストも救いがないような、見ていて切なくなるような怒濤の展開。
ある意味感動的と言えなくもないですが、めちゃめちゃヘコみました……。

プレイしていて気になったのは、説明や描写の圧倒的な不足。
まず最初、何の説明もなく主人公はイヌミミで、ネコミミの患者達と一緒に
診療所で治療を受けているわけですが、その経緯や世界観が全く語られない
ままストーリーが進むので、ついていくのが大変でした。
トゥルーシナリオで設定は語られるのですが、それまでは何が何やらわから
ないまま進む感じで、かなり電波なイタいシナリオに思えてしまいます。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺の方はそこそこ
長め。2回戦が用意されていたりと、描写の方はそれなりに濃いめです。
前半は治療と称したHで、ちょっと遠慮が入っているような感じなのですが、
後半は好き放題な濃いめのHが楽しめます。
基本的に純愛系のほのぼのHなのですが、一部陵辱っぽい酷いシーンも
あったりしますので、苦手な人にはちょっと辛いかも。

テキストはやや誤字が見られ、くどい言い回しも多くて、やや読みづらい
印象が強かったです。
「わたし、才能があるんだよ、わたし」とか、パッと見て不自然ですね(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。トゥルーシナリオだけは明確になっていますが、とり
あえず伏せておきます。
トゥルーシナリオ以外は日付の経過も意識することはありません。

ワンプレイは4〜6時間。まあ普通な長さなのですが、共通部分がかなり多く、
1度クリアした後はスキップを使うとかなり短縮できます。
というか、明確にシナリオが分岐する選択肢があるのですが、そこでセーブ
して選択肢を変えてプレイするだけで、ほとんどのエンドが見られます(^^;

難易度は低め。上記のように、上手くプレイすれば最後の選択肢だけで
シナリオを分岐させることが出来ますので、悩むこともないでしょう。
総評
お奨め度ですが……非常に難しいですね(^^;
とりあえず、ネコミミ娘といちゃいちゃしたい人にお奨め?
シナリオの長さに比してHシーンは多めで、いろんなシチュエーションでの
Hが楽しめます。

ただ、背景の説明もないままゲームの世界に放り込まれ、描写が少なく、
シーンも飛び飛びで、かなりついて行きづらい電波なシナリオが展開され、
突然サイコホラーチックな雰囲気に変わったりと、どうにも感情移入の
し辛い、おかしな雰囲気の作品に感じました。

そして、なによりお奨めしづらくしているのはトゥルーシナリオ。
この作品、ジャンルやパッケージなどから受ける印象は、十中八九ほのぼの
まったりした平和な萌えH系の作品だと思います。私もそう思っていました。
しかし、プレイしてみると、サイコホラーっぽい展開になったり、陵辱っぽい
シーンがあったりと、なんか変だなーと感じるようになりました。
そして、トゥルーシナリオをプレイすると……正直、ぽかーんとしてしまい
ました。なんですか、このドロドロとしたダークで重苦しい展開は。
誰がこんな展開になると予想したでしょうか。萌えとかそれどころじゃない
ですよ。グロこそないもののえげつない展開で、正視に耐えませんでした……。
あんまりキツくないようにか、直接的な描写は控えめ……というか、さらっと
流されている感はありますが、それでも結構厳しいです。
この作品に、こんな展開を望む人がどれだけいるのか疑問です。
確かになかなか凄い展開で、ある意味引き込まれるような力はあったと思い
ますが、プレイしていて決して楽しくなく、面白くもなく、ただただあっけに
取られるばかりでした。

あと、共通部分が多く、コンプリートにそれほど時間がかからないので、
ややボリューム的にも物足りなさを感じます。
定価は安めに設定されていますが、それでもややコストパフォーマンスには
劣るような気がします。

ということで、まったりほのぼした純愛系の作品を期待している人は、回避する
ことをお奨めします。もしプレイするとしても、トゥルーシナリオは見ないことを
お奨めします。ただ、そうすると、世界観が全然掴めないまま終わってしまう
ことになりますが……。
逆に、ダークな作品を期待している人には、前半のまったりした雰囲気は
プレイしていて退屈でしょうし、プレイする人を激しく選ぶ作品だと思います。
プレイするときは、それなりの覚悟をしておいた方がいいでしょう。
なんかもう、全然「ネコっかわいがり」な感じじゃないですし、パッケージに
書いてある「Rical&Cute! Heart warming "Heat" storys」というのは、
寝言かと思いましたですよ(^^;
最後に。「ネコっかわいがり!」って、全然可愛がってないよっ(T_T)
# 久しぶりにヘコみましたよ……。なんだこの鬱シナリオ。



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