幼なじみはベッドヤクザ!
ブランド名 脳内彼女 ジャンル 幼なじみに襲われちゃうAVG
発売日 2007.11.22 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(155x226x50mm) マニュアル B4用紙4つ折り
DISC容量 2.52GB(DVD-ROM)
特典CD「マジでヤクザなお楽しみCD」 : CD-DA=271.1MB、CD-DA3トラック
原画 とんぷうあおぎりぺんた シナリオ 西田一、蒼夜、
上遠乃きつぐ、立ち棒、蠍火
音楽 22曲、磯村カイ(TONAKAI sound works)、
Sound Team UI-70
あり(1曲、OP)、井上みゆ
音声 女性フルボイス、金松由花渋谷ひめ春日アン草柳順子、桜川未央、民安ともえ
原田友貴、植木享
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 99箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 90枚
おまけ CG鑑賞、Hシーン鑑賞、BG鑑賞、おまけシナリオ
対象属性 幼なじみ、ボブカット、ヘアバンド、アホ毛、体操服、ブルマ、ストレートロング、黒髪、
ツンデレ、ストッキング、先輩、眼鏡っ娘、お兄ちゃん、後輩、ショートカット、ウェイトレス、
赤髪、ポニーテール、ボクっ娘、しましま、お嬢様
1プレイ時間 5〜7時間 お奨め度 4

レビュー
概要
主人公は子供時代、幼なじみ達と楽しい毎日を過ごしていた。しかし年が過ぎ
みんなも成長して、その関係も様々な形に変わっていた。そんな中、幼い頃に
引っ越していった幼なじみが帰ってきた。その子とは、分かれるときに結婚の
約束をしており、主人公は再会の日を楽しみにしていた。しかし、再会した
その子は、昔の大人しかった面影はなく、元気でがさつな女の子に成長して
いた。しかし、これを境に、幼なじみ達との関係が変わっていく。果たして
主人公達の関係はどうなっていくのか……という、幼なじみに襲われちゃうAVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

小野塚あさひ(おのづかあさひ)。(CV:民安ともえ)
主人公の幼なじみの女装少年。可愛いものが大好きで、可愛い服を見ると
着たくなる。顔立ちも可愛らしく、言われなければ男だと気付かない。
知っていてもその視線に惑わされる男子も多々。

長狭つぐみ(ながさつぐみ)。(CV:春日アン)
主人公の幼なじみ。両親が家にいない主人公の世話をよくしている。
世話好きで、料理が得意。おっとりした雰囲気だが、執着心は強い。

湊川治子(みなとがわなおこ)。(CV:渋谷ひめ)
主人公の幼なじみで、学生会長。責任感が強く、スポーツ万能、成績優秀。
主人公のことを避けており、冷たくあしらう。

磯上麻耶(いそがみまや)。(CV:草柳順子)
主人公の幼なじみで、文芸部の後輩。既にデビューしている小説家。
表情に乏しく言葉少なくて無愛想。

鷹取魅咲(たかとりみさき)。(CV:桜川未央)
主人公の元彼女。明るくおおざっぱな性格。人をからかうのが大好き。

七宮琴乃(しちのみやことの)。(CV:金松由花)
主人公の幼なじみで、結婚の約束をした女の子。明るく元気いっぱいの
女の子。口より先に足が出る。必殺技は回し蹴り。

絵の方はとても活き活きとした動きのある絵で、なかなかいいですね。
やや人を選ぶ絵柄かも知れませんが。
CGは明るく発色のいい色遣いで、見栄えはいいと思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。アクションが大きく、会話に
あわせてコロコロと切り替わるので、見ていて楽しいです。

キャラクターは個性豊か……というか、アクの強いキャラ揃い。
基本的にみんな人の話を聞かず、自分勝手にずんずん突き進んでいくような
タイプです。主人公は押しに弱いため、流され、翻弄されていくような感じですね。
まあ、どう考えてもあさひ萌えなわけですが。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。

音楽は明るくノリのいい曲が多めですが……高音がピコピコ鳴るような曲が
結構あって、ちょっと耳障りに感じました。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
……まあ、この時点で、前半は終わっているわけですが。
歌はアップテンポでノリのいい、それでいて可愛らしい雰囲気の歌。合いの手が
入ったり、楽しい雰囲気の曲ですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。そんなに動くわけではないの
ですが、表情変化なんかがアニメーションで表現されていたり、曲に合わせて
絵が切り替わったり動いたりするので、なかなか見応えがありました。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りと選択肢決定はキー
ボードで出来ますが、他の操作はほとんどできないようですね。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートメッセージ搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもキーボードで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作はやや重め。
メッセージウインドウの背景色が薄いため、文字が非常に見づらいです。
文字色の変更は出来るんですが、どうせならウインドウの背景色も選ばせて
欲しいところですね。

セーブ箇所は99箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。
数としては、選択肢はそんなに多くなく、これだけあれば充分でしょう。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
条件を満たすと選択肢が増える、シナリオ追加型のシステムになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「福原智樹(ふくはらともき)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公のクラスに幼なじみで結婚の約束もした琴乃が転校して来る
ところから始まります。お互い、再会を楽しみにしていて、相手に幻想を抱いて
いたため、相手の変わりっぷりに幻滅する。そして、他の幼なじみ達も巻き
込んだ、ドタバタの毎日が始まる……という感じ。

前半は、主人公と幼なじみ達との関係の変化を描く、ドタバタな日常が展開
されます。琴乃が帰ってきたことにより、他の幼なじみ達が主人公に対して
いろんなアクションを起こします。……まあ、主にHな方面で、ですが。
そんな中で、誰かとの結びつきを強めていくような感じです。

後半は、ヒロイン達に押され、なし崩しに関係を持っていくという展開。
様々な動機から関係を持つんですが、主人公はそれをいいことだとは思って
いないながらも、流されてずるずると関係を持ってしまうという感じです。

最後は、ずるずると来ていた関係を止めて、やっと一歩を踏み出すという
感じになっており、むしろそこからが始まりという感じですね。
でもまあ、綺麗にまとめられていると思います。

まずプレイしていて気になったのが、主人公のキャラクター。
最初は明るい普通のキャラかと思っていたのですが、引きこもりで、やや
女性を苦手としていて、流されやすい、主体性のないキャラでした。
最初からそうですが、特に後半、主人公がうじうじぐだぐだやっててウザい
うえに、肝心なところでヘタレでホントにイライラします。
いくらなんでも、この主人公に感情移入するというのは無理でした。

そして、ヒロイン達のキャラクターもかなり独特です。
様々なタイプのキャラクターがいますが、みんな揃って人の話を聞かない、
思いこんだら周りを見ずに一直線に突っ走るタイプのキャラクターばかりで、
感情移入するのは困難でした。主人公の流されやすさも相まって、ひたすら
ヒロイン達に振り回されるだけの展開が続き、これもまたプレイしていて
イライラしました。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されています。尺の方はやや
短め。描写はそこそこ濃いめです。
内容的には女の子に誘われたり、脅されたりして、なし崩しにHシーンに
突入するようなものが多め。本番はなしで、手や口で一方的に攻められる
というものも多いです。
また、いざ本番となったときも、主人公がみょーに早いので、あっという
間に終わってしまうことも多々。ただ、2回戦は用意されていたりします。
なお、主人公は昔魅咲と付き合っていたため初めてではありません。
もちろん魅咲も初めてではありません。
あと、あさひとのHシーンもちゃんとありますのでご安心を(笑)

テキストは誤字等はそれほど気にならず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。まあ、キャラの言動には馴染めませんでしたが……。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過等は特に意識することはありません。

ワンプレイは5〜7時間。オープニングが流れるまでが共通部分で、それ
移行は個別ルートになっています。全体の半分弱が共通部になっており、
2周目以降はスキップを使えばかなり短縮可能……と言いたいところですが、
どうも選択肢を1つ変えると、その後のメッセージは同じ物でも未読扱いに
なってしまうようで、スキップできないのは辛いです。
まあ、強制スキップすればいいんでしょうけど……。

難易度は並。それほど選択肢は多くないのですが、効果はややわかりづらく、
またキャラによって優先度があるようで、狙ったキャラ以外は出来るだけ
避けるようにして置いた方がいいでしょう。
また、条件を満たすと新たなシナリオがプレイできるようになりますので、
コンプリートするためには注意が必要です。
総評
お奨め度は、マゾな人にお奨め。あと、ショタな人。
幼なじみ達に誘われたり襲われたりする話で、主人公はほぼ受け身、主体性
全くなしという感じですので、一風変わったストーリーを楽しめます。
……まあ、主人公がやたらヘタレで、女の子たちが異常に強いので、やや
馴染みづらく、楽しめるかどうかは微妙ではありますが……。

とにかくキャラクターが個性的……というか独特で、主人公が流されやすい
ため、女の子たちに好き放題されてしまう、ひたすら受け身なストーリーを
楽しむことが出来ます。ほとんど最後までいいところなしです。
そして女の子たちはホントに好き放題、活き活きしていると言えば聞こえは
いいですが、ちょっとやり過ぎな感があります。

タイトルの「ベッドヤクザ」というのは、普段はおとなしいけどベッドの上では
豹変する、というイメージだと思いますが、普段から充分傍若無人なので、
あまりベッドでのギャップなんかはありません。普段から立派にヤクザです。

とにもかくにも独特な雰囲気の作品で、どのキャラクターにも感情移入が
かなりしづらいため、激しく人を選ぶ作品だと思います。
主人公の言動なんかも含めて、非常に子供っぽい作品、という印象を受け
ました。冷静に、客観的に見てしまうと、かなり引きます。
このヒロイン達の言動を許容できるのは、よっぽど心の広い人か、かなり
マゾな人ぐらいだと思います(^^;

普通の恋愛物に飽きた人は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ただ、事前にある程度情報を仕入れて、あいそうかどうかは吟味した方が
いいと思います。ヘタに手を出すとヤケドしますよ?

最後に。あさひがメインヒロインと考えてよろしいですか?(笑)
# えらく優遇されていたような気がするのですが(^^;



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