背徳の学園2-闇を継ぐ者-
ブランド名 Liquid ジャンル 黒魔術凌辱AVG
発売日 2007.02.23 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(167x231x40mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 DISK1 : 650.2MB、CD-DAなし、Alpha-ROM
DISK2 : 443.5MB、CD-DAなし
原画 八葉香南、Louis&Visee シナリオ 永沢壱朗、すまっしゅぱんだ
音楽 12曲 なし
音声 女性のみフルボイス、北都南、未来羽、青川ナガレ、芹園みや、金田まひる、越智悠、
草柳順子、青井美海、桃井いちご
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 60箇所 CG枚数 87枚
おまけ シーン回想、CG閲覧、BGM
対象属性 学園物、凌辱、触手、幼馴染み、ポニーテール、リボン、オーバーニーソックス、
アホ毛、ショートカット、眼鏡っ娘、委員長、ボブカット、体操服、ブルマ、女教師、
ガーターベルト、ストッキング、ツインテール、お兄ちゃん、白衣、女医、未亡人、
黒髪、ストレートロング
1プレイ時間 6〜7時間 お奨め度 6

レビュー
概要
音楽家の両親の間に生まれ、自身も音楽家の道を歩んでいた主人公だが、
事故に巻き込まれ左腕に重傷を負ってしまう。奇跡的な回復で日常生活に
支障のないぐらいには回復したが、微妙な麻痺が残っており、音楽の道は
諦めざるを得なくなった。失意に沈み、無気力に毎日を過ごす主人公。
しかしある日、叔父に見舞いとしてもらったパズルボックスが解け、その
中から魔女の魂が封印されたメダリオンが出てきた。そしてその魔女は、
肉体を復活させる手伝いをするかわりに、主人公の左手を治すという
契約を持ちかけて来る。その誘いに乗ってしまった主人公は、女性達から
生命のエネルギーを集めることになる。果たして主人公の運命は……と
いう、黒魔術凌辱アドベンチャー。

この作品は、「背徳の学園」のシリーズですが、前作との関係はほとんど
ありませんので、未プレイでも全く問題ありません。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

橘由貴(たちばなゆき)。(CV:芹園みや)
主人公の家の隣に住んでいる幼馴染み。素直で優しく思いやりがあるが、
世話焼きでちょっと口やかましい面もある。基本的にさっぱりした性格で
ややがさつ。チアリーディング部に所属している。

須藤恭子(すどうきょうこ)。(CV:桃井いちご)
主人公のクラスメイトでクラス委員長。口うるさいぐらいに世話焼きで、
秩序と校則を遵守する正義感の塊。写真部に所属する。運動オンチ。

楠瀬奈留(くすのせなる)。(CV:青井美海)
主人公のクラスメイト。帰国子女で、あっけらかんとしたおおらかな性格。
好奇心旺盛で何にでも首を突っ込んでくる。おしゃべり。水泳部所属。

相沢美里(あいざわみさと)。(CV:草柳順子)
主人公のクラスの担任である国語教師。教育熱心で、事故の後遺症で悩む
主人公に何かと便宜を図ってくれる優しい先生。

橘杏奈(たちばなあんな)。(CV:金田まひる)
由貴の妹。主人公のことも兄のように慕っている。子供っぽくて無邪気で
天真爛漫。でも、子供扱いされるのは嫌う。

橘恵梨(たちばなえり)。(CV:越智悠)
主人公の家のお隣さんで、何かと主人公の面倒を見てくれる、母親的存在。
内科・小児科医で、未亡人。おっとりのんびりした包容力のある女性。

椎名沙織(しいなさおり)。(CV:未来羽)
成績優秀で生徒会長、華道部の部長をやっているのにスポーツも得意な
完璧超人。このあたり一帯の魔女をとりまとめる結社の支部長で、強い
魔力を持っている。生真面目で責任感は強い。

ドミニク。(CV:北都南)
主人公と契約した古の魔女。強大な魔力を持っており、人の心を操る魔術を
好む。肉体を再生するために必要な魔力を主人公に集めさせている。

椎名まゆ(しいなまゆ)。(CV:青川ナガレ)
沙織の双子の妹。外見は幼いが子供扱いされるのを嫌う。魔力は強く、
結界魔術にかけては姉よりも得意。享楽的・刹那的で自由奔放な性格の
ため、厳格な姉にはやや反感を持っている。

絵の方は原画家さんが2人いて、可愛らしい絵と綺麗な絵に分かれている
ような感じですね。どちらの絵も魅力的で活き活きとしていていいですね。
CGはやや色遣いが微妙に思えるところもありますが、基本的には綺麗に
丁寧に処理されていると思います。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。変化のパターンはそれほど
多くはありません。

キャラクターはいろんなタイプのキャラクターがいますが、それほど強烈な
個性を持っているキャラはおらず、最終的には奴隷みたいな感じになるため
やや個性には欠けている感があります。ただ、キャラクターの方向性は明確
なため、発生するイベントはキャラクターに合った、キャラクターを活かした
ものになっています。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
凌辱シーンも臨場感たっぷりです。そして、ドミニクに乗り移られるキャラが
いるのですが、その時の演じ分けが素晴らしいです。
淫語は「ん」の上にピー音がちょっとかかっている程度で、ほとんど違和感
なく聞くことが出来ると思います。

音楽は静かな曲が多め。とても綺麗な旋律の広がりのある曲が多いです。
荘厳な雰囲気の曲やコミカルな曲もあって、シーンに合わせて様々な曲が
幅広く用意されている感じです。曲数は少なめなんですが、それを感じさせ
ないです。
システム
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。バックログの操作以外は全て
キーボードで可能なようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はそこそこ軽快ですが、CPU利用率はかなり高いです。
スキップ動作はそれなりに高速。

セーブ箇所は60箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と章タイトルが保存されます。
数としては、選択肢が両手で軽く足りる程度ですので、これだけあれば充分
かと思います。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
選択肢によりストーリーが分岐する、ツリー分岐型のシステムになっている
ようです。

この作品にはAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、初回起動時のみ
ディスクチェックが入ります。それ以降はディスクレス起動可能です。
バックグラウンドでの動作は可能。
主人公の名前は「榊原達也(さかきばらたつや)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公がドミニクと契約するところから始まります。左手を治して
もらうため、ドミニクが肉体を復活させるのに必要な魔力を集めていきます。
集める方法は、もちろん女性とHするわけですが。

前半はドミニクによって精力を強められた主人公が、なんとか性欲を抑え
つつ、学園生活を送っていきます。
沙織に協力してもらってクラブで女性を宛がってもらったりしつつ、毎日を
過ごしていきます。

後半はドミニクのことを誰かに相談したり、契約を守るか破棄するかなど、
ドミニクとの関わり方によって大きく展開が変わります。
どのルートでも、大抵どろどろした重い展開になるわけですが。

ラストも切なく重い終わり方が多く、手放しのハッピーエンドはありません。
というか、バッドエンドに見えるような終わり方の方が多いです。
まあ、魔女と契約した時点で、普通な終わり方はあり得ない、というところ
でしょうか。なので、プレイ後の気持ちはどうにもすっきりしません。

主人公は左手を治すためにHをして魔力を集めるわけですが、主人公はあまり
無理矢理女の子を襲ったりするのは好ましく思っておらず、特にお隣の橘家の
人達には手を出したくないと考えているので、そのあたりの葛藤や、徐々に
堕ちていくところが描かれていて、なかなか面白いです。
単なる凌辱物とは一線を画した感じですね。

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺の方はそこそこ、描写は
比較的濃厚です。
基本的に魔力を集めるためのHが多く、たまに精力が暴走して襲いかかったり、
陥れるために襲ったりすることもあります。
魔力を集めるためのHは合意のものも多く、それほどキツい凌辱はあまりあり
ません。主人公に好意を寄せている娘に自分から誘わせてHしたり、主人公に
冷たく当たったり裏切ったりという状況でHしたり、罪もないキャラを無理矢理
というシーンは少なくて、何らかの意味づけがされているため、拒否反応は
出にくいかもです。まあ、それでも無理矢理なシーンはあったりしますけど。
あと、主人公以外のキャラと絡むシーンもそれなりにありますので、そういう
シーンが苦手な人には辛いでしょう。
また、2回戦3回戦も用意されているのですが、2回戦以降が端折られている
ことも多く、やや物足りなさを感じることもありました。
# 1回戦目が終わった後、「気絶するまでHし続けた」とかいう説明だけが入り
# Hシーン自体は描写されなかったりとか。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。基本的に1日ずつ進むようですが、日付の経過はあまり
描写されず、気にする必要もないかと。

ワンプレイは6〜7時間。手頃でプレイしやすいと思いますが、ほとんど
Hシーンの連続なので、一気にプレイすると疲れると思います(^^;

難易度は低め。選択肢は両手で楽に数えられる程度で、ほとんどの選択肢が
シナリオの分岐になっているような感じです。
総評
お奨め度ですが、凌辱要素の強いHシーンを楽しみたい人にお奨め。
ただ、凌辱と言っても、魔法で相手の精神を操作したりする場合が多いため、
本当に無理矢理というシーンはそんなに多くないので、あまり強烈なものは
期待しない方がいいでしょう。
そのかわり、主人公の葛藤や、堕ちていく過程がよく描かれていて、Hシーンの
連続で進む割には、お話としてもしっかりしていて好感が持てます。

ただ、Hシーンの導入が、主人公が暴走して襲いかかったり、ドミニクの魔力で
精神を操作して襲ったりと、ややあっけない感もあります。
もう少し、ヒロインも堕としていく過程を描いて欲しかったかも。

ストーリー性とエロを両立させた、なかなか楽しめる作品だと思いますが、
やや主人公が控えめなためか思ったほどH度は高くなくて、期待しすぎると
ちょっと肩すかしを食らうかも知れません。
特に、女性を奴隷化するところはかなりあっけないため、じっくり堕として
いきたい人には向かないと思います。魔法が便利に使われすぎてますしね。

ともあれ、ややインパクトには欠けるものの、よくまとまった作品だと思い
ますし、ストーリーもエロも充分楽しめると思いますので、雰囲気が気に
入った人は是非どうぞ。

最後に。まゆはまだいいとして、杏奈はいくらなんでもアウトだろう(^^;


前作をプレイした人だと、ちょっと今回は物足りないかもですね。
前作は主人公自身が魔術師で、自分の手で計略を張り巡らせてヒロインを
堕としていたのに対して、今回は主人公は一般人で、精力をもてあまして
襲いかかったり、ドミニクの力を借りて襲ったりするだけなので、かなり
ヌルく感じると思います。
まあ、よりリアルになったと言えるかも知れませんが。前作の主人公は
ちょっと完璧すぎましたしね(^^;



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