魔法戦士シンフォニックナイツ-女神を継ぐ乙女たち-
ブランド名 Triangle ジャンル 変身ヒロイン凌辱AVG
発売日 2007.03.30 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(154x226x50mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 3.10GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM
原画 斎藤なつき、おかゆ シナリオ 反事象桂林、島村ひろし、
坂本江麻、園崎晶、assault
音楽 20曲、sh-9 あり(1曲、OP)、Minako
音声 あり、幸代彩里、成瀬未亜、桃井いちご、茶谷やすら、
木葉楓、北都南、木村あやか、未来羽
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 50箇所+クイックセーブ10箇所 CG枚数 84枚
おまけ CGを見る、イベントを見る、音楽を聴く
対象属性 魔法戦士、変身ヒロイン、触手、陵辱、凌辱、お嬢様、アホ毛、オーバーニーソックス、
ストッキング、白衣、黒髪、ストレートロング、ポニーテール、リボン
1プレイ時間 6〜10時間 お奨め度 4

レビュー
概要
異世界ロアとスイートナイツと呼ばれる魔法戦士との戦いの後、なんとか平和を
取り戻したように見えたが、その影響で魔力が流れ込んできて、魔物が現れたり
魔力を使って悪事を働く者が出てくるようになった。主人公は、魔力と科学を
併せて力を得、世界を掌握しようという野望を持っていた。しかしそこに、
魔法戦士シンフォニックナイツが立ち塞がる。果たして主人公は、魔法戦士達を
辱め貶め、野望を達成することが出来るのか……という、変身ヒロイン凌辱AVG。

この作品は、「魔法戦士スイートナイツ」のシリーズ作品で、一部登場人物や
世界背景などが共通になっています。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

セラフィ。(CV:茶谷やすら)
異世界ロアの王・メッツァーより遣わされた、主人公の参謀。常に冷静沈着で
非常に高い処理能力を持ち、主人公のために全力を尽くす。無表情無感動。

百合瀬莉々奈(ゆりせりりな)。(CV:幸代彩里)
百合瀬財閥の令嬢で、魔法戦士シンフォニックリリー。
純粋で正義感に溢れる優しい女の子。魔物から街を守るため、自らミネルヴァ
ガードを設立し、自身はシンフォニックリリーとなって戦う。

甘樹菜々芭(あまぎななは)。(CV:成瀬未亜)
ミネルヴァ・ガードの技術担当。無口で無表情だが、天才的な頭脳を誇る。
莉々奈を盲目的に崇拝している。

霧沢瑠々香(きりさわるるか)。(CV:桃井いちご)
莉々奈の家庭教師でミネルヴァ・ガードの司令官。主人公の大学の同期で、
元彼女。有能な女性。

立花亜梨子(たちばなありこ)。(CV:未来羽)
公園で出会った女の子。明るく純粋な娘。本作ではほとんど出番なし。
というか、何しに出てきたんでしょうね。顔見せ?(^^;

絵の方は可愛らしく色気のある絵柄。ただ、シーンによってバラツキがやや
大きい気がします。というか、サキュバスの絵はあんまりだと思う(^^;
CGはシーン毎にクオリティが揃っておらず、たまにかなり粗い絵が見受け
られます。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。変化のパターンは少なめ。

キャラクターは瑠々香以外はみんな静かで控えめなキャラで、ちょっと
インパクトに欠けるというか、個性が薄いように思えます。
むしろ、サブキャラ……というか、ちょい役のキャラの方が濃いかも。
リリクスとか。

音声はキャラクターとのマッチングはほぼ良し。ただ、莉々奈の演技は
ちょっと単調というか、やや物足りないようにも思いました。

音楽は激しく緊迫感のある曲が多め。まあ、戦闘と凌辱がメインの作品
ですしね。次いで、静かで落ち着いた雰囲気の曲が多いです。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポなスピード感のある曲で、流れるような旋律はなかなか
聴き心地がいいです。歌声は、もうちょっとパンチがあってもいいかな? とは
思いましたが。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。演出はなかなか凝っていて
良かったと思います。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー
ボードで可能ですが、メニュー操作や戦闘画面などはキーボードでは操作でき
ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
バックログからの復帰がワンボタンで出来ず、最後まで巻き戻してからしか
復帰できないため、非常に使い勝手が悪いです。
他にも、右クリックの設定は6種類の中から選べるのですが、キャンセルを割り
当てることが出来ないので、直感的な操作ができないのはちょっと。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。クリックして一拍後にメッセージが切り替わる感じで、
操作と反応にタイムラグがあるため、プレイしているとかなりイライラします。
音声の読み込みに時間がかかっているようで、音声がない部分ならサクサク
進むのですが……。
スキップ動作は比較的軽快です。

セーブ箇所は50箇所+クイックセーブ10箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とシーンタイトルが保存されます。
縮小表示と詳細表示の切り替えが出来るんですが、詳細表示といってもシーン
タイトルが表示されるだけで、あまり意味はない気も。
数としては、イベントの数が結構多く、何度も戦闘を繰り返す必要があるため、
マメにセーブしているとすぐに足りなくなります。

システムは魔物召喚・育成型の戦闘SLG。
所持しているマナを消費して、魔物を召喚したり、魔法を覚えたりしつつ、
研究をして主人公身に纏う強化スキンをパワーアップさせていきます。
そしてシンフォニックナイツと戦っていきます。
なお、戦闘には直接攻撃と恥辱の2種類の攻撃方法があり、どちらで倒すか
によって、その後のイベントが変わります。また、連れて行く魔物によっても
イベントが変化します。
マナはシンフォニックナイツとの戦闘で手に入れることが出来、これが0に
なるとゲームオーバーになるので注意が必要です。

このゲームにはAlph-ROMによるプロテクトが施されており、毎回ディスク
チェックが入ります。したがって、ディスクレス起動不可。
バックグラウンドでの動作は不可です。
主人公の名前は「雨塚鷹佑(あまつかようすけ)」固定です。ただ、作戦中は
「ファルケ」と名乗っています。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公がセラフィの力を借りて、シンフォニックナイツとの戦いを
開始するところから始まります。シンフォニックナイツに勝って辱めを与え、
徐々に心を折っていく……という感じです。

ストーリーは終始似たような調子で進みます。
昼間は家庭教師として莉々奈の勉強を見たり、菜々芭と話したり、ミネルヴァ
ガードやシンフォニックナイツについての探りを入れていき、夜は魔物を率い
シンフォニックナイツと戦う、という感じです。

裏では異世界の陰謀が動いていたり、主人公の所属する会社の幹部達が
何やら企んでいたりするんですが、そのあたりはさらっと流されて、ひたすら
戦いに明け暮れている感じです。

ラストはまあお約束な終わり方なんですが、上記の意味ありげに動いている
陰謀なんかはほとんど触れられないまま終わるので、なんだかもやもやします。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されています。といっても、
メインは莉々奈で、圧倒的に数は多いです。次いで菜々芭で、それ以外の
キャラはおまけです(^^;
尺の方はやや短め。数で勝負という感じでしょうか。描写は比較的濃いめ
ですが、ほとんど意味不明なあえぎ声だけで進むため、テキストを見ている
だけでは何が起こっているのか全然分からないことも。
非常に単調で、テキストだけではどこで盛り上がっているのかが全然わから
ない状態で、ちょっと声優さんの演技に頼りすぎな気がします。
音声をカットすると、ホント何が起こっているのやら、という感じです。
たとえば、「…あ…あぁっ…ン…あ…ぁ…! ああ…あぁ…あ…ぁ…っ…!」
というメッセージの中で、1回絶頂に達しています。どこでだよ(^^;
内容的には、魔物による触手凌辱や、主人公による直接的な凌辱、魔法や
薬を使った露出・羞恥プレイなど、バリエーションは豊富です。
……まあ、上記のように、どのシーンでもテキストは単調なため、いまいち
盛り上がりには欠けるわけですが。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。……Hシーン以外は。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。シンフォニックナイツを倒して野望を達成すれば終わり
です。

ワンプレイは6〜10時間。どれだけイベントを見るかでかなり変わります。
上魔固有のイベントなんかを見ずにクリアの条件だけを満たしていけば
6時間程度、出来る限りイベントを見ていって10時間程度でしょうか。
戦闘で手こずったりすると、もっと時間がかかるかもですが。

難易度は並。マメに研究をして強化スキンをパワーアップしていれば、
まず負けることはないと思うのでそれほど難しくないです。
ただ、研究を全然やらずに進めると、だんだん攻撃が当たらなくなって
きて、ハマってしまうことも。そうなると、撤退・研究を繰り返してパワー
アップするしかなくなるわけですが。
まあ、ただクリアするだけなら、名前のない上魔にマナをつぎ込んで
アイスIII、エクスタシー、パラライズあたりを覚えさせておけば、簡単に
クリアできるでしょう。
パラライズが決まるかどうかで戦闘の楽さが桁違いですし。
なお、魔法を覚えるとそれに対応したパラメータが上がるので、伸ばし
たいパラメータに対応する魔法を覚えておけば、かなり違ってきます。
アイスIIIとか覚えておけば、魔法は簡単に決まるようになりますし。
総評
お奨め度ですが、このシリーズが好きな人にお奨め。
内容的には今までのシリーズを踏襲しつつ、全体的にはややおとなしめに
なったような印象です。戦闘システムは同じですし。

この作品単体で見れば、イベントがやや単調で、凌辱シーンはちょっと
あっさりめでやや盛り上がりに欠けますし、ヒロインが墜ちていく過程も
やや唐突で描写が不足がちに思えますし、どうにも物足りなさが強いです。

さらに、レスポンスが悪かったり、戦闘の幅が狭かったり、イベントの
回収が面倒だったりと、ややシステム面が弱くて使いにくかったり、
ゲームバランスが悪くてさらに戦闘の幅が狭くなったり、無駄に研究を
繰り返さないといけないため中盤以降は完全に作業になってしまって
かったるかったりと、どうにも負の印象が強いです。

さらに、キャラや設定出すだけ出して放置とか、あからさまに続くような
終わり方だったりと、この作品単体で完結しておらず、どうにも中途半端な
印象が強いです。キャラクターもやや弱いですし、どうにも物足りません。

また、今までのシリーズのキャラが当たり前のように出てきたり、世界設定
なんかは知っていて当然のように説明もなしに出てきますし、今作を初めて
プレイする人にはかなり敷居が高いと思います。

シリーズの総決算となる次回作の前振りというか、繋ぎ的な意味合いの
強い作品に思えてしまいました。
まあ、シリーズを全部プレイしていて、次の作品も買う予定の人はどうぞ。
このシリーズをやったことのない人にはお奨めしづらすぎます(^^;

最後に。変身して戦ってるのに、本名で呼び合うの、やめない?(^^;
# 正体隠す気、ないだろ?(笑)


ところで、音楽と魔力の融合という設定、ほとんど有効に使われていなかった
ような気がするのですが……(^^;



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