絶対★妹至上主義!!
ブランド名 脳内彼女 ジャンル 妹によるHなイタズラ満載AVG
発売日 2007.01.26 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(155x225x50mm) マニュアル B4用紙4つ折り
DISC容量 4.18GB(DVD-ROM)
初回特典ドラマCD : 469.3MB、CD-DAなし
原画 結城しん遊月ことな シナリオ 西田一、影花、蒼夜、結月
音楽 16曲、磯村カイ(TONAKAI sound works)、
Sound Team UI-70
あり(1曲、OP)、藤原鞠菜
音声 女性フルボイス、カンザキカナリ金松由花岩泉まい春日アン
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 CG枚数 84枚
おまけ CG鑑賞、Hシーン鑑賞、BGM鑑賞、おまけシナリオ
対象属性 妹、ツンデレ、赤髪、ツインテール、リボン、オーバーニーソックス、銀髪、ゴスロリ、
ストレートロング、紫髪、ボブカット
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 6

レビュー
概要
姉3人妹2人という女系家族で育った主人公。しかし姉たちは既に就職や進学で
家を出て、妹の円も寮生活で、さらに親は不在のため、妹の湊と2人暮らしを
していた。春休みになり、円が家に戻ってきたが、一緒に父が引き取ったと
いう海音も家にやってくる。妹に囲まれて暮らすことになった主人公は、妹に
圧倒されて兄の威厳もなにもなくなりつつあった。兄の威厳を取り戻すために
立ち上がる主人公の戦いが始まる……という、妹によるHなイタズラ満載AVG。
……ジャンルからして、兄の威厳負け確定な気がするのですが……(^^;
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

友里湊(ともさとみなと)。(CV:金松由花)
主人公と一緒に実家で暮らしていた妹。乱暴でがさつで大雑把でぐうたらで
負けず嫌い。明るく元気いっぱいの女の子。主人公に対して全く遠慮がない
ため、女らしさに欠ける一面も。

友里円(ともさとまどか)。(CV:カンザキカナリ)
春休みの間、寮から実家に戻ってきた妹。とても頭が良く理屈っぽく説教好き。
自分の理屈が第一で、それを押し通すためには無茶な行動も平然と行う。
ことある毎に主人公や湊に説教している。

友里海音(ともさとあまね)。(CV:岩泉まい)
父親が引き取り、新しく妹になった女の子。物静かで大人しい性格だが、
変なことを口走ったり、主人公を前世の恋人と言って追いかけ回す電波娘。
変な術や薬の扱いに長ける(笑)

霧崎ゆかり(きりざきゆかり)。(CV:春日アン)
主人公達の幼なじみで、湊の親友。主人公のことを父のように慕う。
クールで物静か。しかし怒ると怖い。海音がやってきたことに危機感を覚え、
主人公の家の庭でテント暮らしを始める(^^;

絵の方はとても可愛らしく表情豊かで活き活きとした絵柄。まあ、ゆかりは
表情には乏しいですが(^^;
ただ、ややシーンによってバラツキが大きく、すっごい可愛く見える絵が
あるかと思えば、ややバランスの崩れているように感じる絵もあったりと、
安定性には欠けているように思えました。
CGは丁寧に処理されていて、見栄えもいいですね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。アクションが大きく、コミカルな
表情もあって楽しいです。

キャラクターは主人公に対して無遠慮な妹2人と、ひたすら誘惑してくる妹の
ような女の子2人という配置。実妹からは虐げられ、なんちゃって妹からは
迫られるという展開になります。

音声はややキャラクターとのマッチングが怪しいです。
円の声がやたら大人びていて全然妹に思えないのと、湊の声は絵とは合って
いるんですけど性格と合ってないというか、そもそも絵と性格にギャップがある
ので仕方ないんでしょうけど。
円と湊は、入れ替えても良かったんじゃないかなー、とも思いました。
演技に関しては、円の演技はややメリハリに欠けるように感じました。いつも
同じ調子で、やや感情が伝わりにくいんですよね……。
逆に湊はメリハリありすぎです(笑) すっごい活き活きしていて、傍若無人さや
活動的なところがとてもよく出ていたと思います。
淫語は「ん」の部分が無音になるだけで、あまり違和感はありません。

音楽はほのぼのとしたものやコミカルな雰囲気の曲が多め。落ち着いた静かな
曲やムーディーな曲なんかも用意されています。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポでスピード感のある、それでいて可愛らしい歌。作品の雰囲気と
よく合っていていいですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。演出は凝っていて、見ていて
なかなか楽しいです。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定、
メニューの呼び出しはキーボードで可能ですが、メニューの内部操作等は
キーボードで出来ません。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートメッセージ搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。スキップ動作はやや重めです。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。
数としては、選択肢か少なく、プロローグで攻略対象が決まってしまうため、
これだけあれば充分でしょう。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「友里信一(ともさとしんいち)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公の家に海音を連れて円が帰ってくるところから始まります。
そこにゆかりも加わって、ドタバタな毎日が展開されます。

前半は妹たちに迫られたり説教されりして関係を持ちつつ、どんどん立場を
なくしていく展開。基本的にコミカルで軽い展開なので、そーんなに悲壮感
なんかはありません。

中盤以降は、なんとか兄としての威厳を取り戻そうと頑張るうちに、次第に
心惹かれていく……という展開。くっついたりはなれたりを繰り返しつつ、
関係を続けていくような感じです。

終盤は、気持ちを確かめ合っていく展開。やや純愛系の雰囲気も漂いつつ、
やっぱり妹に頭が上がらない主人公が情けなくてステキです。

ラストはすぱっとあっけなく終わります。もうちょっと引っ張ってもいいんじゃ
ないかと思いつつ、まあすっきり終わってくれるのでいいかなと。
ただ、キャラによってはかなり強引な終わらせ方をしていたりしますが。

特筆すべきは、主人公が基本的にかなり受け身なこと。なんとか兄らしく
振る舞おうと頑張るんですが、ことごとく妹たちにバカにされたりスルー
されたりして迫られ、うやむやのうちに関係を続けていきます。

H度は並。各ヒロインとも複数回用意されており、尺の方はそこそこ長め。
描写は並。
内容は大半が妹たちに迫られる受け身なもの。キャラによって、優しく迫って
くるキャラもいれば、高圧的に迫ってきて罵倒してくるような場合も。
2回戦も用意されています。

テキストは誤字等はそれほど目に付かず、テンポも良く、読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。たぶん春休み期間中だけなので、2週間程度だと思うの
ですが、日付の経過等が明示されないため特に気にすることはないかと。

ワンプレイは5〜6時間。サクサク進むのでプレイはしやすいかと思います。
プロローグが終わるとすぐに個別ルートに入るため、スキップを使っても
あまり時間は短縮できません。また、内容が一部違うだけのイベントでも、
全て未読扱いになってスキップが効かないのはちょっと。

難易度は低め。基本的に狙ったキャラ寄り……というか、他のキャラを
遠ざけるような選択をしていればOKです。
総評
お奨めですが、妹たちに虐げられたり誘惑されたい人にお奨め。
主人公はひたすら受け身で、妹たちに振り回されまくる様を楽しむことが
出来る作品です。……まあ、楽しめる人は限られそうな気もしますが(^^;

個別ルートに入ったあとも、他のヒロインが上手くシナリオに絡んできて
自然な流れで楽しめるのはいいですね。
妹たちはみんな主人公のことを狙っているため、その葛藤なんかも丁寧に
描かれていて、感情移入しやすいです。

ただ、主人公が受け身で、妹たちは好き放題罵倒してきたり、徹底的に
迫ってきたりと、やられたい放題のため、かなり人を選ぶ作品であるとは
思えます。
また、妹たちはみんな見た目と性格のギャップが大きく、特に実妹2人は
声とのギャップもあるため、やや感情移入はしづらいように思えます。

妹に罵倒されたり誘惑されたい人は是非どうぞ(笑)

最後に。海音、侮れねぇ(^^;
# てか、薬とかどこで手に入れた。お前何者だ……。


ところで、「作品内で性交表現のある人物に血縁関係はございません。」
とかいう注意書きがパッケージに書いてあるんですが……がっかりです!(笑)
というか、もう別にこんな注意書き要らないのでわ……。

あと、初回特典のドラマCD、てっきりCD-DAで入っているのかと思ったら、
なんとWAVEファイルが3つというステキ仕様で度肝を抜かれました(^^;



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