オトメクライシス
ブランド名 戯画 ジャンル 美少女タイマンアクションアドベンチャー
発売日 2008.03.28 定価 \7,140
パッケージ 紙製パッケージ(195x266x31mm) マニュアル B5ブックタイプ
DISC容量 GAME DISC : 1.40GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM
DUEL VISUAL CHRONICLE : 3.67GB(DVD-ROM)
OTOMECRISIS ORIGINAL SOUNDTRACK MATERIAL COLLECTION :
CD-DA+94.7MB=442.5MB、CD-DA11トラック、CD-ROM XA
原画 菊池政治、ねこにゃん シナリオ 穂波太郎、大月佑佑
音楽 24曲、折倉俊則、
菊田大介(Elements Garden)
あり(1曲、OP)、Rita
音声 あり、一色ヒカル、西野みく、中里圭太、夏野向日葵、歌織、西田こむぎ、小田茉莉菜、
カンザキカナリ春日アン紫苑みやび、神咲あかり、水鏡、石川大介、大波こなみ、
木村あやか、みる、まきいづみ、河合春華、篠崎双葉、石川乃奈、草柳順子、北都南、
松永雪希、松下雅、金田まひる、羽高なる、こいでりこ、柴田蕗、かわしまりの、
三重野亜美、森藍子、鈴木恭介、桜城ちか、ミサ
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
640x480
セーブ箇所 99箇所+オートセーブ10箇所 CG枚数 72枚
おまけ CG MODE、MUSIC MODE、REPLAY MODE
対象属性 格闘物、バトル、ファンタジー、レズ、陵辱、ポニーテール、ボクっ娘、金髪、魔法少女、
魔女っ子、ゴスロリ、くノ一、緑髪、ショートカット、チャイナドレス、紫髪、お団子頭、赤髪、
ツンデレ、リボン、ボブカット、黒髪、ストレートロング、ウェイトレス、エプロンドレス、
オーバーニーソックス、銀髪、裸エプロン
1プレイ時間 3〜4時間 お奨め度 4

レビュー
概要
様々な次元を飛び回り、女の子を人形にし、コレクションする、次元誘拐者の
ローリエ。そんな彼女を追う、多次元警察(PDF)の正義を愛する熱血捜査官
緋色。二人の追いかけっこの結末は……という、美少女タイマンアクション
アドベンチャー。

この作品は、戯画のファンディスク的なもので、「この青空に約束を―
DUEL SAVIOR」「BALDR FORCE」「チアフル!」「angel breath」など、
過去作品のヒロインが登場します。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

星咲緋色(ほしざきひいろ)。(CV:一色ヒカル)
多次元警察(PDF)の捜査官。正義を愛する熱血少女。一直線で単純な性格。
# 甲羅苦園遊園地でボクと握手!(笑)

ローリエ・エスプレット・マジョラム。(CV:西野みく)
次元誘拐犯。誘拐した人を魔力で人形に変えてコレクションする。
可愛い女の子が大好きなガチレズ娘。

他、過去作品のキャラが大量に出ますが、さすがに1人1人書いてられないので、
割愛。

絵の方は動きのある活き活きとした絵柄。新キャラは2人だけですが、過去作の
キャラにも新規の絵があったりします。
CGは綺麗に丁寧に処理されており、見応え充分です。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化のみあり。表情のパターンも少なくて、
ほとんど同じ表情という感じです。

キャラクターは熱血少女の緋色と、性格ねじ曲がったお子様のローリエという
感じ。どちらも行動理念が非常にわかりやすく、馴染みやすいかと。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
過去作のキャラクターもみんなみんなキャストはそのままのようで、プレイした
人は懐かしく思えるかと。

音楽はほのぼのした雰囲気のコミカルな曲が多め。次いで、アップテンポの
勇ましい感じの曲でしょうか。

ゲームを起動すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はスピード感のある格好いい曲。パンチの効いた歌声がとても力強くてなか
なかいいですね。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。アップテンポな曲に合わせて
パタパタと切り替わるので、なかなか見応えはあります。
ちょっと緋色のバトルスーツ姿で脱力しますけど(^^;

エンディングは歌なしの曲のみ。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。キーの割り当ては設定で変更する
ことが可能です。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。ただし、Windowモードに出来るのは、
16bitカラーモードの時だけです。画面サイズは640x480です。
動作はやや重め。CPU利用率も結構高いです。スキップ動作はそこそこ高速。

セーブ箇所は99箇所+オートセーブ10箇所。セーブ/ロードは戦闘時以外は随時
可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、章番号とシーンタイトル、シーン画像が保存
されます。
数としては、選択肢がない一本道のストーリーで、ほとんどセーブ/ロードの
必要がないので、これだけあれば充分すぎるでしょう。

システムはサイドビュー2D格闘アクション+アドベンチャー。
アクション部のシステムは過去作の「DUEL SAVIOR」や「Xross Scramble」の
流れをくむものです。
ちなみに、ジャンルが「美少女タイマンアクションアドベンチャー」となって
いますが、相手は2人組のことが多いです。

この作品にはAlpha-ROMによるプロテクトが施されており、初回起動時のみ
ディスクチェックが入ります。それ以降はディスクレス起動可能です。
バックグラウンドでの動作は不可。
主人公の名前は「緋色」か「ローリエ」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームはまず、「緋色」のストーリーを見るか「ローリエ」のストーリーを
見るかを選択して始まります。
ストーリーは1本のストーリーなのですが、別の視点から楽しめるという形に
なっています。

緋色を選ぶと、ローリエをひたすら追いかけるという展開になり、ローリエを
選ぶと、女の子達を人形にしてコレクションしながら逃げるという展開になり
ます。

ゲームは章立てて進み、随所に戦闘がちりばめられている感じです。
ローリエの場合は、女の子を手に入れるために戦うんですけど、緋色の場合は
何かに巻き込まれるような形で戦うことが多く、ちょっと無理があるようにも
感じました。

H度はやや低め。内容は特殊で、緋色の場合、フェロモンをまき散らしてしまう
体質のため、それで発情した女の子がHしてしまう感じ。
ローリエの方は、純粋に女の子が好きなガチレズ娘なので、自分から進んで
襲いかかるといった感じです。
そのため、緋色やローリエを中心に考えれば、複数回ありますが、対象となる
キャラクターは全て異なります。
対象としては過去作のキャラクターになるんですが、全てのキャラクターに
Hシーンがあるわけではないので注意。
尺の方は短め、描写も比較的あっさりしています。緋色の方は女の子に迫ら
れる感じ、ローリエの方は軽い凌辱っぽい感じになります。
どちらも、そんなにドロドロしている訳ではなく、軽いノリですが。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポ良く読みやすいテキストだと
思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。数日っぽいですが。

ワンプレイは3〜4時間。1本道のストーリーが2本だけなので、STORY MODE
だけなら10時間もあればクリアできてしまいます。
BATTLE MODEでは好きなだけ遊べますが。

難易度はやや低め。アドベンチャーパートは1本道ですし、アクションパートも
とりあえずボタン連打していれば大抵勝てるレベルだと思います。
難易度も3段階に調節出来ますので、そんなに苦労することはないかと。
あんまりシビアな敵はいませんでしたし。(キツいのは最後の戦いぐらい?)
総評
お奨め度ですが、戯画の過去作品が好きで、かつ格闘ゲームが好き、という人に
お奨め。少なくとも、「DUEL SAVIOR」ぐらいはやっておかかないと、システムに
馴染みづらいと思いますし、舞台となる世界観も掴みづらい気がします。

まず、お話は基本的に1本道で、それを別の視点から見た2つのストーリーがある
だけで、ボリューム的にはかなり乏しいです。
お話の方は、いろんな作品のキャラを出すためか、かなり強引な展開で、話も
ぶつ切りになっているため、どうにも感情移入できません。

また、アクションパートも、戦闘システムがかなり簡略化されていて、いまいち
面白みがなく、難易度もそれほど高くないこともあって、純粋に戦いを楽しむと
いうのもやりづらい感じです。

キャラクターは非常に多いのですが、それぞれのイベントか少なく短く、特に
Hシーンに至っては一部のキャラしかないので、どうにも物足りなさが強いです。

定価は安めになっていますけど、それでもなお、コストパフォーマンスは悪い
ように思えてなりません。

ちなみに、2007年4月27日に、同ブランドから「Xross Scramble」という似た
ような感じの過去作キャラクターが登場するアクションアドベンチャーがあった
わけですが、1年経たずして似たような感じのゲームを出す意味って……。
こんな過去資産の使い回しみたいなことをせずに、純粋に新しいゲームを
プレイしたいです。戦闘システムも、もうちょっといじって欲しいですね。

最後に。低反発枕ならぬ猛反発枕……欲しい(笑)


とりあえず、だ。まず、ローリエの両親をなんとかしろ(笑)
どう考えても、全ての元凶なんですけど(^^;
# いや、キャラとしてはすんごい好きですがっ(笑)



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